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葉加瀬太郎さんに聞く 浜松を元気づける音楽を

2020年8月30日 05時00分 (8月30日 05時02分更新)
 バイオリニストの葉加瀬太郎さんによる「葉加瀬太郎コンサートツアー2020」が十月三十一日、十一月一日に、「アクトシティ浜松」(浜松市中区板屋町)で開催される。デビュー三十周年を迎えた葉加瀬さんに、現在の心境やアルバムへの思い、ツアーへの意気込みを聞いた。
(聞き手・細谷真里)
 −三十周年という記念の年。企画もあったかと思うが、新型コロナの影響を大きく受けたのでは。
 実は今年の四、五月には三十周年を記念してオーケストラの全国ツアーをする予定だったんです。二、三年かけて準備してきて、三月にロンドンから帰国してリハーサルも終えて。いざ本番、というタイミングで中止せざるを得なくなった。来年に延期する予定です。
 −アルバム制作の内容にも影響はあったのか。
 がらりと変わりましたね。もともと、オーケストラコンサートと正反対のスタイルにしようと話していた。ジャズっぽい小さなバンドの形式で、ライブハウスでライブレコーディングをしてアルバムにして、全国ツアーをするつもりでした。
 ただ、(コロナの感染拡大で)ライブハウスでのレコーディングは一番難しい条件になってしまったので、今回は諦めることに。スケジュールが丸々空くことになったので、二カ月間家から一歩も出ずスタジオにこもって作曲をしていました。こんなにじっくりまとまった時間を取れたのは久しぶりだったので、良い機会にもなりました。
 −九月二日に発売されるアルバム名であり、コンサートツアーのタイトルでもある「FRONTIERS(フロンティアーズ)」。どんな意味を込めたのか。
 これまで三十年間、バイオリンの音楽の中でいろいろトライして、皆さんを新しい世界にお連れしたいという気持ちでやってきたつもりです。これからもその気持ちを忘れたくないな、という意思表示を込めて付けました。
 −アルバムの特徴は。
 世界的に、今は閉塞(へいそく)感みたいなものがあるでしょう。僕の音楽はヒーリングと言われることが多いけれど、それを超えて、鼓舞できるような、元気づけられるような音楽を届けたいなと。一曲目のオリジナル曲「START!」はまさにその指針となる曲です。また今回は、僕たちにはちょっと懐かしい、若い世代にとってはなんか新しい、そんな一九八〇〜九〇年代のブリティッシュポップ・ロックの要素をたくさん取り入れました。あまりバイオリンで弾いたことのある人はいないであろう、AHAの名曲「Take on me(テイク・オン・ミー)」のカバーをはじめ、コンサートでもそういうふうに仕立てていくつもりです。
 −コンサートツアーへの意気込みは。
 このご時世なので、対策もして席数など制限も多く設けた上での開催ですが、コロナの影響でエンタメ業界が大変だからこそ、チームとして続けていかなければならないと思っています。健康には本当に気を付けてやり遂げられたら。
 浜松は、楽器の関係でも付き合いの長い特別な街。来ていただいた方たちに元気をちょっとでもあげたいし、僕らもエネルギーをもらいたいなと思います。世の中の閉塞感みたいなものから少しでも前に進むきっかけになるといいな。
 ◇  
 コンサートツアーは、三十一日は午後四時、一日は午後二時開演。チケットは、全席指定で八千八百円(当日は九千三百円)。チケットぴあやローソンチケットから購入できる。(問)サンデーフォークプロモーション=054(284)9999

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