密避け原発防災訓練 県、高浜と大飯の事故想定

2020年8月28日 05時00分 (8月28日 09時37分更新)

 新型コロナウイルスの感染拡大中に関西電力高浜原発(高浜町)、大飯原発(おおい町)の同時事故が発生したと想定した県の原子力防災訓練が二十七日、おおい町などで実施された。原発事故の訓練として全国で初めて、新型コロナの感染防止対策と住民の広域避難が並行して行われた。
 実際に避難したのは、大飯原発が立地するおおい町大島地区の住民ら約五十人。町内の一時集合施設、はまかぜ交流センターに集まり、うち約三十人はバスで五十五キロ離れた敦賀市のプラザ萬象まで避難した。一時集合や到着先の施設では入り口の検温で参加住民を感染疑いのある人、濃厚接触者らに分け、待機する部屋も区分した。コロナの感染疑いの有無や密を避けて分乗したため、三十人の移動に四台のバスを要した。
 県と内閣府は高浜、大飯両原発の同時事故に備えた広域避難計画(緊急時対応)を七月に改定し、新型コロナの対策も盛り込んだ。訓練はその実効性を確認するのが狙い。
 訓練終了後、現地対策本部が置かれたおおい町の大飯オフサイトセンターで会見した桜本宏副知事は「コロナ禍の中で、多数の住民になっても避難を行えるか、確認していく必要がある」と講評した。
 昨年八月の県原子力防災訓練では約千人の住民が参加したが、今回は訓練で感染するリスクを避けるため参加住民を大幅に減らした。運営に参加したのは国、県、嶺南六市町、警察、消防など約四十機関の職員ら約三百人。 (尾嶋隆宏)

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