長ゼリフに香川照之も脱帽…『半沢直樹』曾根崎役で注目を浴びる佃典彦 原点に「息継ぎなし」指導

2020年8月25日 17時27分

このエントリーをはてなブックマークに追加
佃典彦

佃典彦

  • 佃典彦
 名古屋市で活動する劇作家、俳優の佃典彦(56)がドラマ「半沢直樹」(TBS系、日曜午後9時)の曾根崎役で注目を浴びている。「劇団B級遊撃隊」を主宰し、岸田国士戯曲賞を受けている東海演劇界のベテランだ。
 佃らは1986年、「劇団―」を結成。名古屋市芸術奨励賞などを受け、着々と実績を重ねている。2006年には、文学座のために書いた戯曲「ぬけがら」で岸田賞を受賞した。認知症の父と家族の歴史を自らの介護体験をもとに描いた「ぬけがら」は2016年、「シェッド・スキン・パパ」として香港で映画化。香港を舞台にして監督とともに脚本に手を入れ、東京国際映画祭に出品された。
 転機の一つは、20代後半。愛知県出身の先輩劇作家、竹内銃一郎(72)からの指導だ。「長めのせりふを息継ぎなしで読まされた。うつむいて爪を見て、そこだけに言うようにせりふを言ってみろ、と。悲しくないのに悲しくなった。手を握り締めて言うと怒りが湧いた。身体の動きで感情をコントロールできる。芝居は発するのではなく、受けるもの」と振り返っている。
 主宰する劇団活動のほか、NHK名古屋放送局制作のドラマなどに出演。コロナ禍でも、ズームやユーチューブを使った朗読劇制作に参加している。
 曾根崎は東京中央銀行審査部次長で、再建中の帝国航空や半沢を陥れようとするが、半沢に見破られ、土下座で謝罪する。23日の放送後、共演の香川照之(54)はツイッターで「長いシーンをひと言もせりふを間違えませんでした」と脱帽した。
 個性的なキャラクターが次々投入され、スピンオフも作れそうな「半沢直樹」。佃なら、劇作家の視点でドラマに盛り込めない曾根崎の悲哀をつづってくれるかもしれない。

関連キーワード

PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ