福井大麦倶楽部(福井市) 大麦ストロー製造、販売

2020年8月25日 05時00分 (8月25日 05時00分更新)
福井県産大麦の茎から作られるストロー=福井市殿下町で

福井県産大麦の茎から作られるストロー=福井市殿下町で

  • 福井県産大麦の茎から作られるストロー=福井市殿下町で
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特産品で脱プラ推進

 大麦食品製造業の「福井大麦倶楽部(くらぶ)」(福井市)は、福井県産の六条大麦の茎を使ったストローを製造、販売している。プラスチックごみの削減が呼び掛けられる中、県産大麦のPRとともに、SDGsの分野別目標(14)「海の豊かさを守ろう」や(12)「つくる責任 つかう責任」に取り組む。
 「無味無臭で飲むときにも邪魔をしない。捨てても自然に戻る。漂白も着色もしておらず、マイクロプラスチックのように体内に戻ることもない」。福井大麦倶楽部の代表重久弘美さん(55)は大麦ストローの魅力を説明する。
 福井県福井米戦略課によると、県内の二〇二〇年産の六条大麦の収穫量は一万三千二百トンで全国トップ。重久さんは「大麦は食べる魅力もあるが、黄金色に光る麦畑特有の風を感じてもらいたい」と、創業した一〇年から大麦ストローを手作りして、買い物客に振る舞っていた。
 大麦ストローを求める声が増えたことや、環境問題への関心が高まり飲食店で紙ストローの導入が進んでいることから、昨年から「おおむぎママの麦ストロー」(十本入り、税抜き三百円)として販売を始めた。
 一本の大麦から作ることのできるストローは一本。五月下旬に刈り取った後、天日干しで乾燥させ、節と節の間で切る。長さはプラスチック製品の規格に多い二十センチ前後で、直径は三〜五ミリほどにしている。昨年、今年とそれぞれ五万本を商品化。水族館や結婚式場などから注文が入っている。
 SDGsの分野別目標(4)「質の高い教育をみんなに」にも取り組む。小学校の給食への大麦ストローの提供などのほか、来年は新型コロナウイルスの感染状況次第だが親子で大麦を収穫してもらい、マイストローを作る体験も検討している。
 重久さんは「畑に入る機会も少ないと思う。大麦の風を感じてもらいたい。すぐにエコにはつながらないかもしれないが、何がエコになるかを考えてもらうきっかけになるかなと思う」と話している。 (鈴木啓太)

 SDGs 「誰一人取り残さない」という考え方のもと、人種や性別、地域などを超えて地球上のみんながそろって幸せになることを目指す国連の目標。「貧困をなくそう」「すべての人に健康と福祉を」「人や国の不平等をなくそう」など17のテーマ別の目標がある。SDGsは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略。

会社メモ 2010(平成22)年創業。商品には、大麦ストローのほか、福井県産の六条大麦を使用したカレールウ(150グラム、税抜き400円)や食べられる麦茶(500グラム、同550円)、ご飯に混ぜて炊くもち麦(500グラム、同600円)などがある。9月に法人化するのに伴い、名称を「大麦倶楽部」に変更する。福井市殿下町48の6。


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