本文へ移動

ベッコウトンボの楽園 磐田・桶ケ谷沼でNPOが水草刈り

2020年8月24日 05時00分 (8月24日 05時02分更新)
いけすの中の水草や、からみつく根を運び出す会員=磐田市の桶ケ谷沼で

いけすの中の水草や、からみつく根を運び出す会員=磐田市の桶ケ谷沼で

 絶滅の恐れがあるベッコウトンボが二年後にはたくさんふ化するようにと、生息地の磐田市の桶ケ谷沼で二十三日、増え過ぎた水草を刈り取る作業があった。成育に適した空間があれば産卵しやすくなるという。
 国内のベッコウトンボの生息地は桶ケ谷沼を含めて数カ所だけ。沼では地元の人たちでつくるNPO法人「岩井里山の会」が、外敵を防ぐ木製のいけすをいくつも設置するなどして、保護活動を長く続けている。
 ここ十年ほどは春の観察会で百匹から二百匹が飛ぶのを確認していたが、今季は二十匹前後に激減。会は危機感を募らせている。
 この日は会員十人が縦横四・五メートル、水深五〇センチほどのいけすに入り、水中でも使える動力のこぎりやすき、鎌を手に作業。膝上まで漬かり泥に足を取られながら、地中にはびこる根を切ると、すきでいけすの外に運び出した。
 会によると、ベッコウトンボのほとんどは、外敵が少ないいけすで産卵するという。
 いけすでは来春、適度に間隔を空けてマコモなどが育ち、産卵する空間ができ、ヤゴも冬を越しやすくなるという。
 会代表の加藤佐登志さんは「成虫の活動場所の確保とヤゴの成育環境の整備の両方が大切」と熱心に話した。 (宮沢輝明)

関連キーワード

おすすめ情報

静岡の新着

記事一覧