北陸企業 減益、赤字目立つ 4〜6月期「巣ごもり恩恵」増益も

2020年8月22日 05時00分 (8月22日 10時06分更新)
 北陸の上場企業の二〇二〇年四〜六月期決算は、新型コロナウイルスの影響による世界的な生産活動の停滞でメーカーや商社で純損益が減益、または赤字が目立った。一方で「巣ごもり需要」やテレワークの普及の恩恵で増益を確保した企業もあり、明暗が分かれた。(高本容平、瀬戸勝之)
 自動車需要の低迷の影響は大きく、工作機械メーカーの高松機械工業(石川県白山市)は部品メーカーからの受注減で四〜六月期は大幅減益となった。足元も「設備投資の動きはまだなく、楽観視できない」(担当者)とし、通期は十一年ぶりの赤字を見込む。
 商社の三谷産業(金沢市)も自動車部品の売り上げが落ち込み、四〜六月期は赤字に。ただ「想定の範囲内」とし、担当者は「エネルギーや情報システム関連などプラスの事業もあった。悲観ムードではない」。住宅・建設や電気電子機器の分野も需要が落ち込み、伸銅品製造のCKサンエツ(富山県高岡市)は四〜六月期は赤字に。通期予想について「底が見えず、判断できない」(担当者)と公表を見送っている。
 外出自粛のあおりを受けたのは「8番らーめん」のハチバン(金沢市)。四〜六月期は赤字で、通期も十七年ぶりの赤字を見込む。六、七月は8番らーめんの売り上げは前年同月比で八割超に戻っているとし、担当者は「着実な回復は従業員の励み」と話す。
 内食や衛生関連の商品は需要が伸びた。食品スーパーのアルビス(富山県射水市)は四〜六月期は大幅増益となり、通期予想も上方修正し六割増を見込む。ただ担当者は「一時の爆発的な『巣ごもり需要』は落ち着きつつある」と冷静な見方を示す。
 モニター製造のEIZO(石川県白山市)は、北米での航空管制用モニターや国内の船舶向けが好調だったのに加え、ユーロ高による為替差益を計上。ビジネス向けモニターもテレワークの導入が広がったため個人需要が伸び、四〜六月期は増益だった。

関連キーワード

PR情報

北陸経済ニュースの最新ニュース

記事一覧