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願(がん)ばる<41> 大草山に希望の光

2020年8月22日 05時00分 (8月22日 05時03分更新)
浜名湖内浦湾に面する大草山に映し出された「大」の字=浜松市西区舘山寺町で

浜名湖内浦湾に面する大草山に映し出された「大」の字=浜松市西区舘山寺町で


 京都五山の送り火として有名な「大文字」。浜松市西区呉松町の大草山にも現れた。火文字でなく縦横五十メートルほどの“光文字”。光学機器製造のパイフォトニクス(同市東区)が、コロナ禍で不況にあえぐ対岸の舘山寺温泉街を盛り上げようと演出した。
 「何とか成功させ、大草山を写景の名所として温泉街を有名にしたい」と話す池田貴裕社長(45)。発光ダイオード(LED)の照明「ホロライト」を約八百メートル手前から照射。大草山の頭文字「大」をはじめ、「山」「ありがとう」も山腹に浮かび上がらせた。
 夕涼みで小学生の長男と湖畔を歩いていた主婦大野優希さん(36)は「えっ、なに、すごーい」と文字を見て驚嘆の声を上げた。
 光の演出は、十年前から計画していた実証実験。正面からだと文字は見やすいが、角度が変わると見づらい。「まだまだ改良の余地がある。観光協会と協力して完成度を高めたい」。池田社長はそう話し、標高一一三メートルの大草山をいとおしそうに見上げた。
 写真・文 畦地巧輝

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