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コロナ禍では優先順位“三の次”…開催中止のラリージャパン実行委がスポーツ関連入国の現状指摘 ビジネス来訪、留学生を重視の動きに「選手来日のめど立たない」

2020年8月21日 19時39分

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オンライン会見するラリージャパン2020実行委員会の高橋浩司会長

オンライン会見するラリージャパン2020実行委員会の高橋浩司会長

 11月に予定していた世界ラリー選手権(WRC)ラリージャパンの今年の開催中止を決断した「ラリージャパン2020実行委員会」が21日、オンラインで記者会見した。開催断念の理由として新型コロナウイルス感染拡大防止措置として政府が継続している入国制限の壁が大きかったことを明かし、スポーツ関連の入国の優先順位が“三の次”になっている現状を指摘した。
 実行委員会の高橋浩司会長は「中止判断の根拠は海外からの選手や関係者の来日のめどが立たないこと」と改めて説明。1年延期した東京五輪の開催を来年に控えており、入国規制については徐々に緩和する方向に動いているようだが、「緩和措置を動かす優先順位は、ビジネストラベラーが最優先。その次に留学生。その後に観光やエンターテインメントのビザの発給が原則だとうかがっている」と報告した。
 モータースポーツに関してはエンターテインメントに分類され、「スポーツに関してはさまざまなモデルケースを想定して非常に少人数の関係者の出入国に対する個別の対応をこれから協議していくという段階にあった」。海外競技に参加した選手も14日間の自主隔離などで再入国が認められ始めたようだが、ラリージャパンには300人を超える外国人選手や関係者が集うため、「(外国人全員が)日本で14日間の自主隔離をするというのは現実的ではないという結論に至った」とした。
 モータースポーツの国際大会でも、海外からの渡航の問題でF1日本GP(三重・鈴鹿)、オートバイのロードレース世界選手権日本GP(栃木・もてぎ)、鈴鹿8時間耐久ロードレースなどが既に今年の中止を決定。
 ラリージャパンについては11月19~22日に愛知、岐阜の両県を舞台に開催を予定しており、実施の可否の最終判断を開幕日の3カ月前に設定。その日が開催断念を発表した今月19日だったという。
 高橋会長は「この3カ月前という期限を念頭にさまざまな調整や感染拡大状況の推移を見守ってきた。これ以上、判断を引き伸ばすことは物流の観点、WRCのカレンダー再構築の観点からも影響は大きすぎると考えた。国内外のエントラントの皆さまや運営側にとっても経済的なロスが大きい」と苦渋の決断だったことを明かした。
 来年のラリージャパン開催については国際自動車連盟の世界モータースポーツ評議会から内定を得ており、今年の予定ルートを使って大会を実施する計画だ。

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