グループホーム 12人感染 金沢 石川県、クラスター認定

2020年8月20日 05時00分 (8月20日 10時05分更新)

高齢者施設 県内初


 石川県は十九日、金沢市の高齢者施設で入居者八人と職員ら四人の計十二人が新型コロナウイルスに感染し、クラスター(感染者集団)が発生したと発表した。高齢者施設のクラスター認定は県内で初めて。感染拡大を防ぐため県は同日、感染管理専門の医師や看護師ら三人でつくる県版クラスター班を派遣した。
 施設は、認知症の高齢者が暮らすグループホーム「ハッピーホームわりだし」(金沢市割出町)。入居者十八人、職員ら二十三人の計四十一人のうち十九日までに全入居者と、職員ら十八人の計三十六人を検査した。二十四人は陰性だった。残る職員ら五人は二十日以降に検査する。
 施設によると、一階と二階に九人ずつの計十八人(うち男性二人)が共同生活している。感染した男女八人は全員が二階の入居者で、職員も二階で勤務していた。「フロア完結型」で一、二階の間は原則、往来や接触がないという。一階、二階とも同じ構造で、それぞれ個々の居室に加え、食事や娯楽に使う共用スペースがあり、入居者らは接触していた。
 感染者十二人のうち、まず七人について県は十九日午後五時の会見で発表した。七人のうち入居者は四人。八十代男性と、前日に感染が発表された七十代女性は肺炎を発症。ほかの二人は九十代と七十代の女性で症状は調査中。職員は三十〜七十代の男女三人で、いずれも無症状。残る五人は会見後に、人数のみ追加発表された。県は二十日に詳細を公表する。
 県版クラスター班は、厚生労働省のクラスター対策班の助言も受け、感染リスクに応じて施設を区分けするゾーニングを進め、施設の職員に感染防護を指導する。北野喜樹健康福祉部長は「高齢者の入所施設では重篤化のリスクが高く、大変懸念している。県版クラスター班を派遣し、これ以上の感染拡大防止に向けて再点検、指導していきたい」と話した。

【メモ】認知症対応型共同生活介護(グループホーム)=認知症高齢者がスタッフの援助を受けながら、5〜9人の少人数で共同生活(ユニット)する施設で、1事業所当たり原則2ユニットまで。入居は65歳以上で、介護保険の要支援2以上などが条件。住み慣れた地域で、個々の能力に応じて自立した日常生活を送れるようにしている。


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