【小山コーチ賭博問題・記者の目】なぜ、自己申告しなかったのか…残念でならない 今回の件で動揺する選手もいることだろう
2025年5月19日 23時20分
中日は19日、小山伸一郎2軍投手統括コーチ(46)がオンラインカジノを利用した単純賭博容疑で愛知県警から任意の取り調べを受けていると発表した。日本野球機構(NPB)が2月に12球団の選手、スタッフらに名乗ることを呼びかけたオンラインカジノ利用の自主申告者に含まれていなかった。全面的に事実関係を認めているようで、球団は小山コーチを当面の間、謹慎処分にするとした。
なぜ、自己申告しなかったのか。この言葉が頭の中をぐるぐる回っている。
球団から現場へオンラインカジノの違法性にかかわる説明会が行われたのは2月20日。春季キャンプ中の1軍はアグレスタジアム北谷で、2軍はオキハム読谷平和の森球場で開かれた。その際には心当たりや不安を抱えていたら申し出るようにとの指示があった。さらに、翌21日にはNPBがセ・パ12球団に対して、過去の利用があれば名乗り出るように呼びかけていた。
オンラインカジノの利用が違法行為だと自覚するタイミングは繰り返しあった。自主申告した16人に科した制裁金をギャンブル依存症対策団体などに寄付するニュースも目にしただろう。規制強化へ「ギャンブル依存症対策基本法」の改正案が取り上げられている報道にも触れただろう。SNSの動画だって、ギャンブルとプロ野球を話題にする内容は多々ある。
ばれないでほしいと願って過ごした震える夜はひとたび利用者として表に出たとたんに、反省していない時間と変換されることもある。4月16日のウエスタン・リーグ、オリックス戦(杉本商事BS舞洲)では山岡が投げていた。その姿を自己申告をしなかった小山2軍投手統括コーチはどんな思いで見ていたのだろうか。
一線を越えたという自覚の放置は大きな代償を生んだ。今回のニュースで、動揺する選手もいることだろう。選手育成への影響は最小限で止めたい。残念でならない。(川本光憲)
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