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【石川】コロナ保険適用検査 開業医判断で実施可に 県、医師会と一括契約へ 1日800件体制に拡充

2020年8月19日 05時00分 (8月19日 09時59分更新)
コロナ保険適用検査

コロナ保険適用検査


 石川県は、開業医や中小病院でも医師が必要と判断すれば、新型コロナウイルスの公的保険適用検査が実施できるように、八月末をめどに県医師会と契約を結ぶ。これによって県は現行で一日最大二百三十件の検査数を、民間の保険適用検査も含め最大で八百件程度まで拡充できるとの見通しを示している。(村松秀規、田嶋豊)
 契約は、県医師会に加入している開業医や中小病院を取りまとめ、一括して県と交わす。医師会は会員に意向の確認を進めており、既に感染症対策が整っている数十の開業医や病院が参加を表明したという。
 現状では感染が疑われる場合、公立病院などに設置する県内二十八カ所の帰国者・接触者外来やドライブスルー方式の「いしかわPCR検体採取センター」で検体を採取し、県保健環境センターなどの検査機関でPCR検査をする。
 今後は開業医らも検査が必要と判断すれば、帰国者・接触者外来を通さずに検体を採取でき、県内をはじめ県外の民間検査機関がこれらを引き受ける。このほか、簡易キットによる抗原検査も可能となり、いずれの検査費用も患者の実質負担はない。
 県は新たに検査機器を整備するなど検査能力を向上させ、今秋までに一日当たりの検査数を保険適用も含め五百五十件まで拡充する方針を示していた。これに加え、医師会との一括契約による民間検査数を上積みし、全体で八百件程度になると見込んでいる。
 県の担当者は「検査数を増やすことで感染疑いのある人を早期に発見し、対応することができる。感染拡大を防ぐ重要な一歩」と期待する。
 ただ、県内のある開業医は「今はまだ余裕があるかもしれないが、今後大幅に検査数が増えると、採取した検体数が検査能力を上回り、検体の受け取りを拒否する事態が生じないか」と懐疑的にみる。検査を求める患者が大幅に増える可能性にも言及し「一般医療が混乱に陥る可能性もはらんでいる」と指摘している。

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