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<記憶をつなぐ>(5) 松川高ボランティア部=松川町

2020年8月19日 05時00分 (9月18日 11時46分更新)
元満蒙開拓団員の証言映像を見ながら文字起こしを進める松川高ボランティア部の生徒たち=松川町で

元満蒙開拓団員の証言映像を見ながら文字起こしを進める松川高ボランティア部の生徒たち=松川町で

 戦前・戦中に国策の農業移民として旧満州(中国東北部)に渡った元満蒙開拓団の証言映像の文字起こしに、松川高校(松川町)ボランティア部の生徒が取り組んでいる。「減り続ける証言者の記憶を遺していくために自分たちにできることを」。元開拓団員一人一人の戦争に、十代の若者たちが光を当てる。
 今月五日、松川高校ではボランティア部の生徒六人が二人一組でパソコンに向かい合っていた。モニターには、開拓団を「慰問」のために巡回していた劇団の様子を語る元開拓団員が映る。慰問の発言に「何て言った?」。映像を視聴した生徒が、その内容を筆記役の生徒に伝えるが、多くはなじみのない言葉。何度も同じ場面を巻き戻し、確認し合いながら、一言一言を逃さずに文書にしていく。
 部員は満蒙開拓に関連する映像や文書、元開拓団員ら語り部の会への参加を通して、旧満州の歴史を学び、昨年五月から満蒙開拓平和記念館(阿智村)で一カ月に一度の展示ガイドとして開拓の史実を来館者に伝えてきた。
 一方、記念館はこれまで三十五人の元開拓団員ら一人一人に二時間程度インタビューし、来館者ら向けに十分程度の映像に編集してきた。だが、「映像にしきれない大切な話...

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