起業の悩み おまかせを 新湊信金と建築業者が支援

2020年8月19日 05時00分 (8月19日 11時15分更新)
カイロプラクティックの店を開業した朴木清剛さん=富山県射水市で

カイロプラクティックの店を開業した朴木清剛さん=富山県射水市で

  • カイロプラクティックの店を開業した朴木清剛さん=富山県射水市で
  • インキュベーション施設として開設された「ミライズIMIZU」=富山県射水市で

新事業の創出促進も目指す


 建築・リフォーム業のプロデュース(富山県高岡市)が新湊信用金庫(同県射水市)と連携し、射水市新湊エリアで取り組む創業支援事業が関心を集めている。起業家を育成し地域の空き店舗を活用してもらおうと、県内初の民間インキュベーション施設として昨夏に開設した「ミライズIMIZU」への入居者も増えてきた。将来的に県内全域に拠点を増やしていきたい考えだ。(中平雄大)
 「起業するには分からないことが多すぎて、不安しかなかった」。二月にミライズ内にカイロプラクティック店を開業した朴木(ほうのき)清剛さん(32)は入居前をこう振り返る。開業への思いは強かったものの、店舗を構える場所やお客さんを呼ぶ方法といった基本的なことから悩んでいたという。
 開業直後の四〜五月には新型コロナウイルス感染拡大で休業を余儀なくされた。しかし、新湊信金職員が親身に相談に乗ってくれたおかげで孤独を感じることなく、自信につながったという。将来は「射水で知らない人がいないカイロの先生になりたい。店舗数も増やしていく」と意欲的だ。
   ◇   ◇
 運営するのはプロデュースと新湊信金、射水商工会議所などで設立した「ミライズIMIZU協議会」。日本財団(東京)の助成金を受け、射水市中央町にある三階建ての空きビルを改装し、昨年八月に開業した。
 対象は創業予定者または創業五年未満の事業者で、入居期間は三年以内。八つの個室オフィスやセミナーが開ける交流スペースがあり、家賃は月三万八千〜四万三千円と周辺の相場より安い。
 常駐スタッフに加え、信金職員が事業計画の作成や補助金申請といった相談に随時応じている。現在はカイロプラクティック店のほか、学習塾と中小企業診断士事務所が入居している。今月から、新たにウェブ制作会社など二社が仲間入りする予定だ。
 プロデュースの新川篤志社長(48)は「あくまで地域貢献事業で利益はあまりない。施設を巣立つ人の不動産や店舗づくりでお役に立てれば」。新湊信金業務推進部の高木秀典次長(40)も、入居者の成長と同時に「職員のスキルアップにもつなげたい」と期待を寄せる。
 公的機関が運営するインキュベーション施設が多い中、民間主導による取り組みとして注目度は高い。新川社長は「必要としてくれるなら他の地域でも施設を立ち上げたい」と意気込んでおり、地域を超えた入居者同士の交流や、新事業の創出を促す構想も描いている。

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