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「卓球への恩返しもあるけど…単純にイベント運営が好きだから」森薗政崇が高校生対象の強化合宿企画

2020年8月18日 20時53分

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伊藤美誠(左)と組んで2020年全日本選手権混合ダブルスで3連覇を果たした森薗政崇

伊藤美誠(左)と組んで2020年全日本選手権混合ダブルスで3連覇を果たした森薗政崇

 伊藤美誠(19)=スターツ=と組み、卓球の2020年全日本選手権混合ダブルスで3連覇を果たした森薗政崇(25)=ボブソン=が、史上初の全国高校総体(インターハイ)中止を受け、男子高生を対象とする3日間の強化合宿(9月20~22日、静岡県富士市)を企画した。
 森薗は新型コロナウイルス禍の5月、インターハイ常連校の静岡学園でコーチを務める明大の同期からオンライン講演を依頼された。「試合がなくなった高校生を思うと、何かをしたかった」。ビデオ会議アプリ「Zoom」を通じ、2時間半以上も熱く語った。これを機にオンライン講演は14校にも広がった。
 「高校時代は自我が芽生えて自分で考え出す。体格もよくなって体力もあるから、何かに打ち込むには一番いい時期。僕の気持ちや経験を伝えたかった」
 森薗は自身の高校時代を「卓球人生のターニングポイント」と位置づける。青森山田高3年のインターハイでシングルスを制すると、大学はユニバーシアード大会で日本人初のシングルス優勝、翌年に連覇を達成。17年世界選手権男子ダブルスでは日本勢48年ぶりの銀メダルを手にした。
 しかし、順風満帆ではなかった。高校1年に「世界で戦えるスタイルでない」と烙印(らくいん)を押され、世代別日本代表から外された。小学生から代表入りし、中学1年からドイツ留学するジュニアエリートには大きな挫折だった。
 「そこから自分で考える卓球を身につけた」。代表落選により、国内で同世代と対戦する機会が増えた。代表復帰に向けて取りこぼしは許されないと心身を追い込んだ。
 「誰にも負けたくないと、よりハングリーになった。どんなに追い込まれても絶対に試合をあきらめない、今につながる卓球のスタイルは緊張感のある試合を重ねることで磨かれた」
 そんな経験から、「ジュニアの指導に力を入れたい」と常々考えていた。オンライン講演で高校生に接し、その思いはさらに強くなった。「コロナじゃなくても、合宿は企画していたと思う」と森薗。現役のプロ選手として忙しい身なのに、どうして今―。
 「卓球への恩返しみたいなものもあるけど、単純にみんなが喜び合えるイベントを運営したり、企画したりするのが好きだから」。屈託ない笑顔に卓球愛があふれる。今回の合宿が成功しコロナが収束したら、対象を小中学生にも広げていく考えだ。
▼森薗政崇 (もりぞの・まさたか) 1995(平成7)年4月5日生まれ、東京都西東京市出身の25歳。161センチ、57キロ。左シェーク攻撃型。青森山田中―青森山田高―明大。現在はプロ選手としてボブソンに所属、Tリーグは岡山リベッツでプレー。来年2~3月開催予定の世界選手権への出場権を持つ。姉の美咲(28)、いとこの美月(24)もトップ選手として活躍する。

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