本文へ移動

コロナにほんろうされる興行界…だがあきらめたら終わり 辛抱してその時を待とう【山崎照朝コラム】

2020年8月18日 14時22分

このエントリーをはてなブックマークに追加
コロナ対策で観客規制の会場

コロナ対策で観客規制の会場

 後楽園ホールで今月13日、日本フェザー級タイトルマッチが行われた。王者佐川遼(三迫)がKOで防衛を果たした。ただ観客は上限700人に対して385人と低調だった。当日券も思ったようには伸びなかった。
 三迫ジムは9月3日にも同ホールで観客上限700人で吉野修一郎(三迫)ー細川バレンタイン(角海老宝石)のタイトルマッチを予定している。敗れたものの全日本新人王決勝でわかせた藤田裕崇(三迫)のカードも組まれている。名古屋から東京への転勤に伴い移籍した人気選手である。試合そのものもそうだが、私はコロナ禍で観客がどれだけ集まるかにも注目している。
 2月から試合を自粛してきたプロボクシング界。コロナ対策には万全を期している。選手はもちろん、チーフセコンドを始めレフェリーなどが事前にPCR検査などを受ける。試合ではセコンドにマスクと手袋着用。タイムキーパーやドクターもフェースシールドにマスク着用する。リングサイドには消毒スタッフが陣取り、ロープやコーナーポストをアルコールで拭いている。それでも感染拡大の恐怖があり、観客も二の足を踏んでいるようだ。
 プロモーターも大変な目にあっている。4月にWBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)とラスベガスで3団体統一戦を予定していたWBA&IBF同級王者井上尚弥(大橋)をマッチメイクするプロモーターのボブ・アラム氏は、再三の延期を余儀なくされ、新日程のメドがいまだにたっていない。それは国内も同じだ。
 7月16日に後楽園ホールで最初に無観客試合を行った大橋ジムの大橋秀行会長は「無観客は何回もできる興行では無い」と興行の厳しさを指摘。「ここは我慢するしかない」と気を引き締めていた。体力があるジムはまだいいが、弱小ジムになると我慢にも限界がある。
 選手もそう。試合以外でもジムでのスパーリングなどが不可欠でソーシャルディスタンスを保つのはなかなか難しい。JBCは協会加盟ジムの新型コロナウイルス感染症のPCR検査で陽性判定を受けたジムの場所を公表しているが、7月17日からだけでも7件に及ぶ。
 状況は厳しいがあきらめたら終わりだ。辛抱強くこれまで通りの対策を続け、その時を待ってほしい。
(格闘技評論家=第1回オープントーナメント全日本空手道選手権王者)

関連キーワード

PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ