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井上尚弥の戦友ドネア「彼は本物の戦士」…ラスベガスで再会に大喜び、王者「ノニトとの試合が分岐点」…ド派手演出の計量は一発パス

2025年5月4日 07時02分

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井上尚弥選手とノニト・ドネア

井上尚弥選手とノニト・ドネア

 ボクシング4団体統一王者の井上尚弥(32)=大橋=が3日、WBA1位ラモン・カルデナス(29)=米国=との世界4団体統一スーパーバンタム級タイトル戦(4日、Tモバイル・アリーナ)に向けて前日計量に臨んだ。井上は121.9ポンド(55.3キロ)、カルデナスは121.8ポンド(55.2キロ)でともに一発でパスした。井上は会場でかつて2度、拳を突き合わせた「戦友」元5階級制覇王者のノニト・ドネア(42)と再会を果たし、3度目の聖地ラスベガスでのビッグマッチに決意を新たにした。
 ◇
 ラスベガスのカジノホテル「MGMグランド」の特設会場での計量。いくつもの光線が会場をぐるぐると回り、リングアナウンサーのドスの効いた選手紹介が響くと、招待された数百人のファンが歓声を上げた。日本とは違うド派手な演出の中、メインイベンターの井上は大トリを飾って計量。両手のマッスルポーズを見せ、自信を誇示した。
 計量が終わると、王者は特設会場の玄関付近に設置された米スポーツ専門局で試合を生放送する「ESPN」のブースに招かれた。解説者の一人として待っていたのは、2019年、22年と2度、井上と戦ったフィリピン出身の英雄ドネアだ。19年の一戦は、井上が眼窩底骨折(がんかていこっせつ)の重傷を追った壮絶なファイト。判定で勝ったものの、井上のキャリアで最も苦しんだ相手といっていい。
 番組内でドネアから「どこまで君がこの偉大なキャリアを進めていくか、見ているよ」と言われると、チャンピオンは「ノニトとの試合が、自分のキャリアの中で分岐点だった。『ありがとう』と伝えたい」。「モンスター」として世界の頂点に駆け上がるためのターニングポイントだったと明かし、2人でがっちりと握手した。
 番組が終わると、ドネアが取材に応じた。井上の凄みについて、その向上心だと語り、言葉は熱を帯びた。「彼の素晴らしさは決して現状に満足しないこと。多くのチャンピオンは自分のレベルに達すると満足してしまう。僕もそれを経験して怠けてしまった時期があって、そこから負けが増えた。だから彼に聞いたんだ。「何が君のモチベーションを奮い立たせるんだ」って。彼は毎回成長し、常に高みを目指している。その精神こそが真の戦士、そのものだ」。
 井上はESPNの番組内で「最終目標として、一つ上のフェザー級はチャレンジしたい」と語った。そうなれば、ドネアと並ぶ日本選手初の5階級制覇が視野に入る。「まだまだ強くなりたい」。ボクシングの聖地ラスベガスは当然通過点だが、今の井上には勝ち方も求められる。目の肥えたファンをあっと言わせるパフォーマンスを見せる。

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