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戦争の本質、証言にあり 若者に届け、空襲体験ネット配信

2020年8月18日 05時00分 (8月18日 05時01分更新)
オンライン配信で空襲体験を話す吉田由美子さん(左)と企画した福島宏希さん(中)、桐山愛音さん=東京都千代田区で

オンライン配信で空襲体験を話す吉田由美子さん(左)と企画した福島宏希さん(中)、桐山愛音さん=東京都千代田区で

  • オンライン配信で空襲体験を話す吉田由美子さん(左)と企画した福島宏希さん(中)、桐山愛音さん=東京都千代田区で
  • 撤去された広島平和記念資料館の被爆再現人形=2017年、広島市で
 戦後七十五年。高齢化した体験者の語り継ぎが限界に近づく中、継承のカギになるのが若い世代の意識だ。体験を聞きたい十代や二十代がいる一方、時代の変化は、残酷さや戦後の苦労といった戦争の実相を遠ざけてきた。風化にあらがい、未来に記憶を残していくにはどうしたらいいのか。空襲被害者のオンライン証言会から、「若者と戦争体験」の現在地を探った。 (安藤恭子、榊原崇仁)
 「戦争に負けた日本は、家族を失った子どもたちを邪魔者扱いし、多くが飢えや寒さで死んだ。空襲で孤児となった私も、親族の虐待を受け、働きづめにされた。少しでも国の援助や補償があったなら。もう少し違う人生を生きられたと思うと、今も悔しいんです」
 コロナ禍を機に十四日に初めて企画された全国空襲被害者連絡協議会(空襲連)のオンライン証言会「空襲が変えた子どもの人生〜体験者が語る 戦争と戦後〜」。三歳で東京大空襲に遭い、両親と幼い妹を亡くした吉田由美子さんが東京都内の法律事務所でカメラに話し掛けた。
 司会は空襲連と関わって間もない三十八歳の福島宏希さん。手厚い補償がある軍人・軍属と違い、民間の空襲被害者には国から経済的な援助がない。若い世代に知...

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