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県内に眠る 地球の歴史 朝日町「まいぶんKAN」企画展

2020年8月18日 05時00分 (8月18日 10時13分更新)
県内の化石、岩石、鉱物から地球の歴史を紹介する久保貴志学芸員=朝日町まいぶんKANで

県内の化石、岩石、鉱物から地球の歴史を紹介する久保貴志学芸員=朝日町まいぶんKANで

  • 県内の化石、岩石、鉱物から地球の歴史を紹介する久保貴志学芸員=朝日町まいぶんKANで
  • (左)町内の兄弟が昨年見つけたアンモナイト化石 (右)黒いアルミナの線が見える県の鉱物「十字石」=朝日町まいぶんKANで
 朝日町埋蔵文化財保存活用施設「まいぶんKAN」は県内の化石、岩石、鉱物から地球の歴史を探る企画展を開いている。国内最古の鉱物を含んだ石や、立山が80万年で8キロも隆起した証拠となる石などを展示し、県内の豊富な「地球のかけら」の魅力を伝えている。(松本芳孝)

 宇奈月産出「十字石」 立山隆起の証拠も


 久保貴志学芸員(40)によると、黒部市宇奈月地区にあった約二億年前の「宇奈月花こう岩」は三十八億年前にできた〇・一ミリ程度の国内最古の鉱物「ジルコン」を含んでいる。黒部川流域にある世界最新の花こう岩「パンダ石」は八十万年前に地下五キロにあったとされ、北アルプスが急激な隆起でつくられた証拠になるという。
 県の鉱物「十字石」は現在の各大陸に分かれる前の超大陸「パンゲア」が約二億五千万年前に形成された時にプレートの衝突でできた。アルミナ(水酸化アルミニウム)が黒い十字線をつくる。肉眼で見える十字石を産出するのは宇奈月地区だけだ。
 黒部市宇奈月町下立のオニックスマーブル(トラバーチン)は国会議事堂にも使われた県の岩石。「八尾層群の中新世貝化石群」(富山市八尾町)は県の化石になっている。
 朝日町さみさと小学校四年の南部海斗君(9つ)と同小一年の順哉君(6つ)の兄弟が昨年四、五月の大型連休時に境川河口付近で見つけ、今年三月、まいぶんKANに持ち込んだ一億九千万年前のアンモナイト化石も展示している。
 久保学芸員は「富山県の大地は地球の履歴を示すアーカイブ(記録)のようなもの。企画展で魅力を伝えたい」と話している。
 企画展は十月二十五日まで。火曜休館(九月二十二日は開館し、翌二十三日休館)。一般・大学生百円、高校生以下無料。

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