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飛騨市、官民一体で広葉樹活用へ 小型家具や内装材…付加価値付ける

2020年8月16日 05時00分 (8月16日 10時55分更新)
広葉樹を使って作った飛騨市役所の応接室

広葉樹を使って作った飛騨市役所の応接室

 面積の93%を森林が占める飛騨市。そのうち七割は天然広葉樹林だ。ところが、広葉樹は針葉樹に比べて成長速度が遅く、直径が細い木が多いこともあって建築などへの活用は進んでいなかった。近年、加工が難しい小径の広葉樹を地域資源として見直し、まちづくりにつなげようと官民一体となった取り組みが動きだした。
 六月上旬、市や事業者、市森林組合などが「市広葉樹活用推進コンソーシアム」を設立。市内の広葉樹を使った家具などを共同で製造、流通、販売をするための「サプライチェーン」構築を目指す。会長に就いた広葉樹専門製材会社「西野製材所」の西野真徳社長は「広葉樹を資源として使う地域は少ない。われわれが先駆者になる」と力を込めた。
 市などによると、広葉樹の森林はかつて、全国各地に広がっていた。木造建築を建てるために伐採を繰り返した結果、広葉樹林は減少。戦後の人口拡大期には、より成長の速く、木材の品質が均一なヒノキやスギなどの針葉樹が植えられた。現在、全国の森林面積の四割ほどを人工針葉樹林が占めている。
 飛騨でも多くの広葉樹が伐採され、木材となったが、その後は針葉樹が植えられなかった。その結果、周囲の木々から落ちた種から再び広葉樹林が広がった。

■樹齢や材質に課題


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