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<考えるリニア着工 なぜ決まったCルート>(下)

2020年8月15日 05時00分 (8月15日 05時00分更新)
「JR東海はテレワーク時代を盛り込んで大幅に計画を見直さなければいけない」と話す橋山アラバマ大名誉教授=東京都八王子市で

「JR東海はテレワーク時代を盛り込んで大幅に計画を見直さなければいけない」と話す橋山アラバマ大名誉教授=東京都八王子市で

 「当社の経営環境は会社発足以来の厳しい局面を迎えております」。五月十五日、名古屋市であった定例会見で、JR東海の金子慎社長は深刻な経営状況を口にした。新型コロナウイルスの感染拡大はその後も収束せず、四〜六月の売り上げは前年同期の三割弱にとどまり、四半期決算で初となる営業赤字を記録した。
連載<考えるリニア着工 なぜ決まったCルート>(上)(中)
 リニア中央新幹線は「(単体で)ペイしない。採算は取れない」(山田佳臣元JR東海社長)とされる。新型コロナを受け、計画の再考を求める声が上がっている。
 「大阪開業までに人口は減るのに利用者は大幅に増えるという十年前のあり得ない試算に基づいた計画がリニア。コロナ禍で需要を予測する基礎条件が激変した今、計画を見直そうとしない経営者は経営者ではない」。米アラバマ大の橋山禮治郎名誉教授(80)=政策評価=はそう語る。
 JRは「人口減少社会に入っても、コロナ禍まで新幹線の利用者は増加を続けていた」と反論するが、橋山教授は「増加要因は訪日外国人の激増という偶発的な結果論。路線が新設されることによる需要増とは別次元の話」と切り返す。
 橋山教授はリニアの計画認可...

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