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名古屋グランパス主将・和泉竜司、何度も漏らした「苦しかった」長いトンネル抜け今季J1初勝利「ここから一つ一つ勝っていきたい」

2025年3月29日 21時42分

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名古屋―横浜FC 前半、ヘディングで先制ゴールを決め喜ぶ名古屋・和泉(中)らグランパスイレブン


◇29日 J1リーグ第7節 名古屋2―1横浜FC(豊田スタジアム)
 名古屋の主将、MF和泉竜司(31)は勝利の喜びもほどほどに、観客席に向かって深々と頭を下げた。「勝利を待ち望んでくれる人がいた。もう、自分のためというより応援してくれる人や身近な人のためにやっていた。それがエネルギーになった」。長いトンネルを抜け、ようやくつかんだ今季J1初勝利。先制点をもたらした殊勲のキャプテンの口から感謝の言葉があふれた。
 背番号7が重苦しい雰囲気からチームを解放した。前半16分、MF稲垣が敵陣で相手DFに猛プレス。こぼれたボールはMF森島を経由し、右サイド深くで受けたFWマテウスが利き足とは逆の右足で優しい弧を描くと、逆サイドからゴール前に走り込み、「気持ちで押し込んだ」とダイビングヘッドでネットを揺らした。
 頼れる31歳の今季初ゴールがチームを勇気付けた。後半にはマテウスのFKが相手のハンドを誘って得たPKをMF稲垣が決めて追加点。今季初めて2点のリードを奪った。味方がボールの出しどころに困ればサポートに動き、守備では相手にしつこく食い付き自由を奪った。前向きな声かけだけでなく、背中でも鼓舞し続けた。
 クラブワーストに並ぶ開幕6戦未勝利の窮地で、誰よりももがいていた。「苦しかった」と何度も本音を漏らした。それでも「自分が試されている。求められているのは苦しい時にどれだけチームを勝利に導けるかだ」。己に矢印を向け、自らで答えを出した。
 この1勝が明るい未来を保証してくれるわけではない。されど1勝。生みの苦しみを乗り越え、「ここから一つ一つ勝っていきたい」と和泉。ここから「名古屋の風」を起こしていく。
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