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蒔田彩珠、「人生について深く考えさせられます」 ベストセラー小説を映画化、今秋公開『消滅世界』で主演

2025年3月27日 09時00分

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 女優の蒔田彩珠(22)が今秋公開の映画「消滅世界」で主演することが26日、分かった。芥川賞作家・村田沙耶香さんのベストセラー小説を実写映画化。気鋭の映像ディレクター、川村誠さんが初監督と初脚本を手掛ける。

今秋公開の映画「消滅世界」で主演する蒔田彩珠

 「消滅世界」は累計170万部を超える芥川賞受賞作「コンビニ人間」直前の2015年12月に刊行された。超少子化の先の「性」が消えゆく世界で激動する「恋愛」「結婚」「家族」のあり方に翻弄(ほんろう)される若者たちを描いた衝撃作だ。「日本の未来を予言する小説」と国内外で反響を呼び、4月15日に英語版の刊行も決定。村田さんの小説が実写映画化されるのは初となる。
 作品の舞台は、人工授精で子どもを産むことが定着した世界。夫婦間の性行為はタブーとされ、恋や性愛の対象は「家庭の外」の恋人か、二次元キャラというのが常識に。
 そんな世界で「両親が愛し合った末」に生まれた主人公・雨音(蒔田)は母親に嫌悪を抱く。家庭に性愛を持ち込まない清潔な結婚生活を望み、夫以外のヒトやキャラクターと恋愛を重ねる雨音。だがその”正常”な日々は、夫と移住した実験都市・楽園(エデン)で一変する。
 映画は昨年6月に撮影。主人公の雨音を演じた蒔田は「この物語を、初めはSFと感じる人がほとんどなのではないでしょうか。私自身も、ありえない世界、経験するはずもない気持ちをどう表現するか、壮大なファンタジーをリアルに演じるには、と難しさを感じていましたが、そんな心配は必要ありませんでした」とコメント。
 撮影が進むにつれ、「どんどん物語に引き込まれ世界観が変わっていき、これは未来の現実? とまで考えてしまいそうになる自分が怖くなりました」という。「今、当たり前と思っている現実は作られたものであり、貫いているつもりの自己も危ういのではないか。脳内が刺激され、人生について深く考えさせられます」と見どころをアピールした。
 監督デビュー作となる川村さんは、蒔田について「見る者が彼女から目を離せなくなる、シーンを支配してしまうような引力―底知れないポテンシャルを感じていた」と演技力を絶賛。「物語を深いところで理解しながら感じたままに演じるその姿からは、一種の”憑依力”のようなものを感じました。確かに雨音はそこに存在しました」と撮影を振り返った。
 共演者は後日発表される。

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