15日全国戦没者追悼式参列 北陸県内の3人のみ

2020年8月13日 05時00分 (8月13日 11時51分更新)

高齢、感染リスク…辞退広がる


 戦後七十五年の節目を迎える十五日の全国戦没者追悼式は、新型コロナウイルスの影響で二十府県の遺族が欠席し、北陸三県から参列する遺族代表は石川の三人のみになることが分かった。参列者は過去最少の約六百人となる見込みだ。大幅な縮小に、石川県遺族連合会の今田勇雄理事長(80)は「大変残念だが仕方ない。会員も高齢化し、感染リスクも大きい」と推し量った。(田嶋豊、押川恵理子、中川紘希、小佐野慧太)
 追悼式は例年約六千二百人規模で催されているが、厚生労働省は参列者の密集、密接などを避けるため、来賓や各都道府県の遺族代表の参列者数を上限二十人に絞り、六月時点で千四百人程度で計画していた。その後、都内をはじめ、各地で感染が再拡大。マスク着用や事前の検温、救護体制の強化など対策を進めるが、感染リスクを考慮して辞退する動きが富山や福井など全国に広がった。厚労省によると、石川を含む十五道府県も十人未満と少なく、上限の二十人に達したのは東京と埼玉、香川の三都県にとどまった。
 石川県からは例年六十人ほどが参列。県は県遺族連合会(二十支部)に人選を依頼し、一支部一人で調整していた。その後の感染状況も踏まえた上で、三人が希望。密集などを避けながら北陸新幹線で上京する。
 金沢市遺族連合会の小林茂隆会長(78)は「参列を検討していた人もいたが家族の反対で、市内からは結局一人も行けなくなってしまった」と明かす。「十五日に石川護国神社で恒例の平和祈願祭があるので、そちらでしっかり戦没者を追悼したい」と話した。
 富山県では同日に、規模を縮小する形で県戦没者追悼式を開催。石川県は感染リスクを懸念した遺族連合会の意向を受け、七月二十二日に予定していた県戦没者慰霊式を中止した。
 厚労省は追悼式の様子を動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」で配信。厚労省ホームページ右下にある動画チャンネルで視聴できる。

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