鳥栖社長「起こるべくして起こってしまったかも」J初のクラスターを謝罪 リーグ運営の岐路に

2020年8月13日 00時08分

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鳥栖・金明輝監督

鳥栖・金明輝監督

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 Jリーグは12日、J1鳥栖で複数の新型コロナウイルス感染者や疑いのある者が出たため、同日夜にエディオンスタジアム広島で予定されていたYBCルヴァン杯・広島ー鳥栖の開催を中止した。鳥栖は金明輝(キム・ミョンヒ)監督(39)の新型コロナ感染を受け、選手らチーム関係者計89人にPCR検査を実施した結果、新たに選手6人、チームスタッフ3人の陽性が判明。クラブ内のコロナ陽性者は計10人にのぼり、保健所によってJリーグでは初となるクラスター(感染者集団)と認定された。保健所の指示を踏まえ、チームは2週間を目安に活動を自粛する方針。
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 6月下旬に公式戦再開後、新型コロナの影響で試合が中止になるのは7月26日のJ1広島ー名古屋、8月2日のJ2大宮ー福岡に続いて3試合目。オンラインで緊急の合同会見に臨んだ鳥栖の竹原稔社長は「安全に開催することが担保できないため断念した」と苦渋の表情を浮かべ、Jリーグの村井満チェアマンは「急にキャンセルになることを心苦しく、申し訳なく思う」と陳謝した。
 金監督の濃厚接触者3人は陰性だったが、新たに選手6人、スタッフ3人の陽性が分かり、クラスターと認定された。今後は保健所と共に濃厚接触者や感染経路の特定に協力する考え。12日夜、2度目の会見を開いた竹原社長は「結果から見ると、起こるべくして起こってしまったところがあるかもしれない」と謝罪した。
 保健所から14日間の活動自粛を求められ、クラブ側は「強固な自粛をしていく」と決定した。感染の沈静化を図るため、選手、スタッフらに自宅待機を命じ、不要不急の外出を禁じた。「人と会わないことを徹底する」として、自宅外でのランニングも禁止した。
 15日のG大阪戦、19日の仙台戦、23日の札幌戦の開催可否に関して、竹原社長は「Jリーグと再度の協議になる」としたが、村井チェアマンは「行政当局の指導に従うことが前提」と指摘しており、今後2週間の鳥栖戦は延期される公算が大きい。
 クラブは陰性だった選手、スタッフに対して、13日に改めてPCR検査を実施する方針。金監督不在時の指揮体制も白紙に戻した。ファン、サポータに向け、竹原社長は「この状況を乗り越えることを温かく見守ってほしい」と呼び掛けた。
 Jリーグは対応ガイドラインの修正に急ぐが、クラスター発生という最悪の事態を突き付けられ、リーグ運営の岐路に立たされた。

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