NPO法人ESUNE(静岡市葵区) 社会貢献や企画提案

2020年8月13日 05時00分 (8月13日 05時01分更新)
代表の天野浩史さん(前列中央)らNPO法人ESUNEのメンバー=静岡市で

代表の天野浩史さん(前列中央)らNPO法人ESUNEのメンバー=静岡市で

  • 代表の天野浩史さん(前列中央)らNPO法人ESUNEのメンバー=静岡市で
 地域が抱える課題は数知れない。「誰かがやってくれるもの」と考えがちな問題解決を、自分ごととして関われるよう、人材育成や参加型イベントなどを企画する。
 参加、想像(創造)、支援のそれぞれローマ字の頭文字から取った三つの「エス」が地域にできるよう、人々の「ネ」(根)っこを広げていくことが活動の原点。学生から社会人まで、約二十人で運営する。
 代表の天野浩史さん(29)は愛知県岡崎市出身。高校の物理の教師になるため静岡大理学部に進学したが「浜松キャンパスだと思っていました。静岡キャンパスだったなんて」。実家から通う予定が、まさかの静岡市内で一人暮らしに。これが転機となり、静岡との関わりを深める。
 先輩に誘われて棚田の保全サークルに入会した。農家、行政職員、先輩たちと、ふれ合った人たちが魅力的だった。棚田の米で作ったおむすびを食べながら、教師以外の将来像を考えるようになった。「地域やまちづくりに関わる仕事、ありじゃないか」
 天野さんは県内の企業に就職しながら、二〇一三年にエスネを設立。一六年にNPO法人化した。
 仕事で培った技術や専門知識を生かして社会貢献する「プロボノ」や大学生などを集めた企画を開き、まちづくりの参加者を増やしてきた。コロナ禍で対面機会が減ってからはオンライン上に広場を作ろうと、誰でもふらっと参加できる「まちかどオンライン縁側」を立ち上げた。
 天野さんは団体を「企画提案屋」と自称する。目指すのは「仕組み屋」だ。災害の現場を孤立させないよう、先回りした仕組みを整えるなどしたいという。
 「人々がほっておかれないようになれば、まちはやさしくなり、新しいことができるようになって、あなたらしく生きていける」と天野さん。これからも静岡発で、参加の機会をつくりだす。 (谷口武)

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