保護者と教員 本音でオンライン対話(下)安心して過ごせる学校に

2020年8月13日 05時00分 (8月13日 05時00分更新)
多忙な教員のサポートのため、保護者が給食の配膳を手伝う愛知県内の小学校もあった

多忙な教員のサポートのため、保護者が給食の配膳を手伝う愛知県内の小学校もあった

  • 多忙な教員のサポートのため、保護者が給食の配膳を手伝う愛知県内の小学校もあった
 愛知県内の小学生の子を持つ母親三人と小学校教員三人による「オンライン対話」。前編では、管理職によって対応が分かれる学校に対して保護者が抱く不信感と、教員の心身の疲弊が浮かび上がった。後編は学校と家庭の信頼関係の構築がテーマとなった。 (構成・宮崎厚志)
 F先生 私は日ごろから、教員がこうしたいという思いと、保護者が求めていることは違うんじゃないのかなと思っていて。保護者さんは学校はどんな場所であってほしいですか?
 Aさん 今回、新型コロナウイルスで休校になった時に、うちの娘が触れ合うのは親と兄弟だけ。勉強は親でも教えられるけど、先生からの話を聞き、子ども同士で話すのは学校じゃないとできない。それができるよう、学校は安全な場所であってほしいです。
 Cさん 朝送り出す時に「何が起きても安心」と思えるように。そのためにも、先生たちが安心して働けるのか、すごく気になっています。妊婦さんや持病のある先生もいるでしょう。子どもたちも、先生がすごく頑張っているのは分かっています。「あの先生は何番目に頑張っている」とか、子ども同士で話しているんです。「あの先生が来たら静かにする」とか。
 Bさん 学校は安心安全な場所であるべきで、先生たちがすごく頑張っているのも分かってるけれど、保護者と学校の連携が取れていないのが親としてはすごく心配。それをどうしたらいいんでしょう?
 D先生 目の前の子ども一人一人が違うということが前提で、その子に合わせた学び方を子どもも保護者も選べたり、考えたりする場をつくっていくことがすごく大事だなと思います。いろいろな格差が生まれている今の状況は、僕ら教員のニーズ、子どものニーズ、保護者のニーズを捉え直すチャンスと言えるのでは。 
 F先生 信頼関係をつくるには、やっぱり思いを共有できないと。そうでなければ妄想ばかり膨らんで、なかなか分かり合えない。学年便りや学級通信に加え、特に不安を抱える家庭には電話してみたり。家で学校のことを話さない子もいるので、一筆書くことでホッとされると思う。
 Aさん そういえば、娘が低学年だったときに週末に絵日記を書く宿題があって、先生が「親からもメッセージをもらいたい」と。私も思いを書いたら、個人宛てに返信してくれたことがありました。先生から「思いを共有しよう」というスタンスを見せてくれるといいかな。
 Cさん 私はもっと親同士で知り合いたいかな。懇談会で親同士の自己紹介をしてもらった年があって、その年はクラスの雰囲気がすごく良かった。
 E先生 以前、学級通信を介して親同士がつながり、学級経営が非常に良くなったことがありました。多忙のため、だんだんそういう工夫が欠けてきています。やっぱり、対話ですね。そこから逃げている自分がいました。安心安全プラス、人をつなぐという教師の役割は大きい。今の学校には横柄なイメージがあると思いますが、自分の学校でも何とか場をつくっていきたいですね。    

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