ベラルーシ原発稼働で駆け引き 輸出のロシア、影響力拡大狙う

2020年8月12日 16時00分 (8月12日 16時00分更新) 会員限定
完成したベラルーシ原発=同原発の公式ホームページから

完成したベラルーシ原発=同原発の公式ホームページから

  • 完成したベラルーシ原発=同原発の公式ホームページから
 ロシアが旧ソ連圏への原発輸出に成功した。ベラルーシに建設した二基が近く稼働する見通しで、エネルギー供給を通じて中東欧での影響力拡大を期す。一方、ロシアと対立する米国はベラルーシを自陣営に引き込もうと躍起。米ロの覇権争いに翻弄(ほんろう)され、原発の安全性が危ぶまれている。(モスクワ・小柳悠志)
 ロシア国営原子力企業ロスアトムによると、原発輸出計画は十二カ国の計三十六基で世界最多。イランやインドなどへの輸出実績はあるが、旧ソ連圏ではベラルーシが初めてだ。
 ベラルーシでの計画は福島第一原発事故の最中の二〇一一年三月十五日、プーチン大統領が売り込んで決まった。原発が完成するとリトアニアやポーランドなどへの電力供給態勢が整い、間接的にロシアの覇権が西に広がる。
 これに「待った」を掛けるのが米国。原発運営に関わろうと、昨年十月には米エネルギー省の高官が「ベラルーシ原発に米国製の核燃料を供給できる」と発言した。ベラルーシに石油の輸出も始めており、ベラルーシとロシアの仲を裂こうとする魂胆だ。
 米国が他国製の原発に燃料を納める「ちゃんぽん原発」は前例がある。
 ロシア国家エネルギー安全保障基金の主席ア...

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