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加世田梨花、「当日もつける予定」結婚指輪とともに走る 同じ長距離選手の夫の後押し…挫折から復活【名古屋ウィメンズマラソン】

2025年3月3日 23時13分

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◇名古屋ウィメンズマラソン TOKYO『世界選手権』へ挑む
 名古屋ウィメンズマラソン(中日新聞社など主催)が9日にバンテリンドームナゴヤ発着の42・195キロで行われる。今大会は9月に東京で行われる世界選手権の最終選考レース。自国開催の大舞台への切符を得るには、1月の大阪国際で日本人2番手の鈴木優花(25)=第一生命グループ=がマークした2時間21分33秒が一つの目安。ハイレベルな記録を目指し、スタートラインに立つ有力選手の思いを紹介する。

結婚指輪を見せる加世田梨花

 2大会連続の世界選手権を目指す加世田梨花(26)=ダイハツ=には、背中を押す力強いパートナーがいる。1月に長距離男子の小林歩(26)=NTT西日本=との結婚を発表。左手にキラリと光る結婚指輪は「レース当日もつける予定です」とのこと。「『もし抜け落ちてしまっても、拾いに戻らなくていいから。新しいのを買ってあげる』と言われました」と幸せそうにほほ笑んだ。
 この笑顔を昨夏は失っていた。3月の名古屋ウィメンズで自己ベストに迫る2時間22分11秒、4位と好走した後、「フォームが崩れた。自分の走りを見失ってしまった」とスランプに。持病のアキレス腱(けん)痛も重なって悩みは深まり、「自分がどこに向かって走っているのかもわからなくなった。競技から離れた方が悩まなくていい」。8月には千葉県内の実家へ戻り、陸上と距離を置く日々を送った。
 気持ちを解きほぐしてくれたのが、今の夫だった。「少しずつやっていけばいいよ。今は大きなジャンプをする前の準備をしている期間なんじゃないかな」。同じ長距離選手でもある理解者からの励ましに「救われました」と加世田。1カ月後にはチームに戻り、競技を再開。そして、結婚を決断した。

名古屋ウィメンズマラソンに向けて、調整する加世田梨花

 復帰した加世田は、アキレス腱に負担がかからないようフォームを地道に改善。2月2日の丸亀国際ハーフマラソンで1時間7分53秒の日本歴代4位の好タイムをたたき出した。「順調にトレーニングが積めている」と表情も明るい。
 1年ぶりの名古屋では、大台の2時間20分切りを狙う。「自己ベスト(2時間21分55秒)からしたら遠いかなとも思うけど、無理とは決め付けたくない。行くときはもう、行っちゃう。爆発力を出します」。挫折を糧に心身ともに強くなった。19位に終わった2023年世界選手権(ブダペスト)の雪辱を果たすためにも、左手の指輪とともに爆走する。 

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