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愛の説教、『悪い事は悪い』豊昇龍を支えた「日本のママ」、横綱としての最初の晴れ舞台も現地で見守る

2025年3月1日 10時34分

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笑顔の豊昇龍(左)と久保田るりさん(右)、輝哉さん(久保田さん提供)

笑顔の豊昇龍(左)と久保田るりさん(右)、輝哉さん(久保田さん提供)

◇記者コラム「Free Talking」
 笑顔で悔しさを隠した当時大関だった横綱豊昇龍(25)=立浪=が、サプライズで「日本のママ」の誕生日祝いに現れた。千秋楽の相星決戦で優勝を逃した昨年九州場所後、冬巡業までの短い休みで、相撲を始めた柏日体高(現日体大柏高)のある千葉県柏市に足を運んでいた。
 動画を見せてくれたのは、不意の訪問を受けた久保田るりさん(56)。ダウン症ながら、相撲に励む長男の輝哉さん(17)を小学生の頃から豊昇龍が気にかけ、交流が広がった。
 九州場所で優勝し、インタビューで久保田さんの誕生日を祝うつもりだった豊昇龍。マイクを手に声を張り上げたのは、2度目の賜杯をつかんだ初場所千秋楽。「先場所で悔しい思いをして、ある方に『この気持ちでぶつかります』と約束して1月場所を迎えました」。恩返しを果たした。
 なぜ、そこまで慕われるのか。久保田さんは首をかしげながら「息子と思って、叱ってきたからですかね。勝って持ち上げてくれる人は、増えたかもしれないけど『悪い事は悪い』と注意する人は、なかなかいないと思うので」
 思い出したのは、大関として初めて休場した昨年初場所。場所前から、生活リズムが崩れがちと聞いていた。そして、心配した通り負傷。千秋楽パーティーでお説教して1カ月近く、稽古熱心な近況を聞くまで、電話も無視して突き放した。
 春場所では普段、8日目と千秋楽に現地応援する久保田さんだが、今年は初日も大阪入りする。「やっぱり横綱として、最初の晴れ舞台ですからね」とはずませた声を急にひそめた。「去年、4場所続けて初日に負けたので、豊昇龍が緊張しないといいですね」。少しの不安を吹き飛ばしてくれると信じて“息子”を見守る。(大相撲担当・志村拓)

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