【「あなた」のお医者さん】19、統合医療で生活の質向上 

2020年8月11日 05時00分 (8月11日 10時58分更新) 会員限定
 研修医のころ担当したがんの入院患者さんが、痛みや身の置きどころのないほどの倦怠(けんたい)感があり、症状緩和のため薬を飲んでいました。病気が進むにつれて症状が重くなり、患者さんの希望で鍼(はり)と音楽療法を始めたところ、症状が和らぎ「眠れるようになった」と喜ばれました。近代西洋医学と別の医療を組み合わせることで、症状を緩和でき、よりよい治療効果があることを知りました。
 このように、近代西洋医学を補う形で症状を改善させる医療を補完・代替医療と呼びます。そして両者を組み合わせて行うのが統合医療です。補完・代替医療は、たくさんの種類があり、うまく組み合わせることで患者さんの生活の質を向上させることができます。
 一方、効果が確立している西洋医学を否定する治療は危険です。以前、赤ちゃんが飲むビタミンKの代わりに違う治療を勧めた例が報じられました。ビタミンKが不足すると出血しやすいので生後全員に投与されています。その赤ちゃんはビタミンKが欠乏し、脳出血で亡くなってしまいました。
 情報を見極め、安全で効果があるかを確認することが大事です。厚生労働省の「統合医療」情報発信サイトを見たり、主治医に相談...

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