【石川】カラオケ大会 小松のスナック 歌や食事 マスク外す 隣同士の客 間隔30センチ

2020年8月11日 05時00分 (8月11日 10時15分更新)

 店主「予防指針 知らず」


 石川県の十日の発表で計三十四人に感染が拡大したカラオケ大会のクラスター(感染者集団)は小松市内のカラオケスナックを中心に起きたことが、六十代の男性店主への取材で分かった。日本カラオケボックス協会連合会(東京都)などは五月末、感染拡大予防ガイドラインを公表していたが、男性は「(自分の店は)カラオケボックスではない」と考え、ガイドラインを知らなかった。(長屋文太)
 「入店時は全員マスクをしていたが、多くの人が食事や歌をきっかけに外していた。油断があった」。男性は悔やむ。ガイドラインは、歌う時も含めたマスク着用、定員の半分削減、対人距離を二メートル取ることなどを呼び掛けている。
 男性によると、カラオケ大会は七月三十日午前十一時半から、四時間にわたり開いた。五十〜八十代くらいの客二十六人とスタッフ五人の計三十一人が約三十畳の店内に密集し、歌や飲食を楽しんだ。
 六十席ある座席を三十席に減らし、六本のマイクは一人が歌い終えるたびにアルコール入り除菌シートで消毒した。食事は弁当と個別包装の菓子を提供。向かい合わせの客の距離は約三メートルを確保した。
 「感染症対策をしたつもりだったが、甘かった。申し訳ない」。振り返ると、隣同士の客は約三十センチの間隔しかなかった。空気清浄機を導入したため安心し、換気は一回しか行わなかった。来店者に名前、住所、連絡先を聞いたが、検温はしなかった。
 カラオケ大会は月一度開く恒例行事で、三〜五月は休止し、六月末から再開した。男性は検査結果では、陰性だった。男性によると、最後までマスクをしていた客は陰性だったという。「マスク着用が一番大事だと思う」。店はしばらく休業する。

 小松市が順守呼び掛け


 石川県小松市は十日、日本カラオケボックス協会連合会などが示すガイドラインを順守するよう、市内のカラオケボックス、喫茶、スナック、飲食店など百五十店に郵送で呼び掛けると発表した。空気清浄機などの購入費助成も伝える。客席が狭いなど対策が難しい店には、カラオケ機器の一時的な使用自粛を促し、必要な支援を検討している。

 (メモ)カラオケボックス等の歌唱を伴う飲食の場における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン 日本カラオケボックス協会連合会、カラオケ使用者連盟、全国カラオケ事業者協会が、政府の提言を基に作った。カラオケボックスがある飲食店や施設に対し、換気や消毒、手洗い、入場制限、対人距離の確保など具体的な対策の実施を強く働き掛けている。

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