紙の成功体験打ち破れ レガシーメディアの挑戦

2020年8月11日 05時00分 (8月11日 05時01分更新) 会員限定
 かつて情報を伝える「メディア」と言えば紙の新聞であり、雑誌という時代があった。現在、それらの媒体は時に「レガシー(過去の遺産の)メディア」と呼ばれる。新聞や雑誌は歴史的使命を終えたのか。伝統や信頼を次世代につなごうと、レガシーの殻を打ち破るイノベーション(革新)を起こし、新たな読者に情報を届けようとする大手の新聞社や出版社の動きに迫った。 (経済部・石原猛)

文芸春秋

 一九二三(大正十二)年創刊。芥川賞の受賞作を掲載することで知られる総合月刊誌「文芸春秋」は昨年十一月、新たな挑戦を始めた。有料電子版「文芸春秋デジタル」の旗揚げだ。
 雑誌に掲載された記事を毎日、インターネットを通じて読者に届ける。購読料は紙の雑誌とほぼ同額の月九百円で、一日一本の記事が配信される。このプロジェクトを主導したのは入社九年目の若手編集者で、開発期間はわずか四カ月という異例の挑戦だった。
 「一定の年齢層に向けた記事ばかり作っていれば、雑誌は弱体化する」。文芸春秋デジタルプロジェクト・マネージャーの村井弦さん(31)は、文芸春秋の読者層が高齢化していることを踏まえ、こう説明する。村井さんは、週刊文春と文芸春秋の編...

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