東京六大学野球 “真夏の春開幕” 早大左腕・早川隆久が自己最速155キロ&12K完投 中日スカウトも熱視線

2020年8月10日 20時08分

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明大打線を1失点に抑え、完投勝利の早大・早川

明大打線を1失点に抑え、完投勝利の早大・早川

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◇10日 東京六大学野球春季リーグ戦 早大5-1明大(神宮)

 史上初めて真夏に行われる東京六大学野球の春季リーグ戦が10日、神宮球場で開幕した。早大は今秋ドラフト候補のエース左腕・早川隆久(4年・木更津総合)が明大戦に先発。自己最速の155キロをマークし、6安打1四球で12三振を奪って1失点完投、5―1で快勝した。東大は今季から指揮を執る元中日の井手峻監督(76)が慶大戦で初采配。4―5で逆転サヨナラ負けを喫した。今リーグ戦は終戦直後の1946年以来74年ぶりの1回戦総当たりで優勝を争う。
 真夏の神宮でリーグ戦初完投。観客2400人の前で快投を見せた早大の早川は満足げに振り返った。「キャプテンでありエースである自分がチームを勢いづけるピッチングができればいいなと思って投げました」。いい投球をしていても突然崩れる悪い癖もあり、これまで勝ち星も少なかったが、ドラフトイヤーに最高の出だしとなった。
 4カ月遅れの開幕。1回先頭の村松にいきなり150キロ台を連発。3番の丸山への2球目、自己最速更新の155キロで空振りさせた。2回には高めに浮きがちのところを狙われ、ルーキーの西川に中前同点打を浴びてつまずきかけたが、ここで崩れなかったのが昨秋までとの違い。「球速は出ても高めに浮いていた。それを生かしながら低めにしっかり投げた」。中盤からはカットボールなどを低めに集めて三振を積み重ねた。コロナ禍で全体練習ができなかった春先にボールを握らず走り込んだことも実り、「チームにも自分にも自信がつく1勝」となった。
 東京都心の最高気温は35・2度。人工芝の照り返しもある中で完投を直訴。小宮山悟監督(54)は「スイスイ投げていたし、ことのほか球数も少なかった。いけちゃうかなと思い『どうだ』とカマをかけたら『行けます』と言ってきた」とエースの心意気を喜んだ。蛭間の3ランでリードをもらった後の終盤3イニングはわずか1安打に抑え、123球で投げ切った。
 ネット裏では中日、オリックス、DeNAなどのスカウトが熱視線。米村チーフスカウト、担当の八木スカウトともに視察した中日の松永編成部長は「コントロールにまとまりが出てきた。直球でも変化球でもストライクが取れる」と評価。即戦力の左腕を探しているチームにとってはもってこいの素材。高校時代から注目を浴びてきた左腕がひときわ輝きを増し、マウンドにこの日、君臨した。

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