いなべ総合、サヨナラV <高校野球・三重>
2020年8月10日 05時00分 (8月10日 05時00分更新)
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県営松阪球場で九日にあった県高校野球夏季大会の決勝は、いなべ総合が土壇場の九回2死から四日市工にサヨナラ勝ちし、劇的な幕切れとなった。甲子園に出場した二〇一六年以来、夏の大会で四年ぶりに県の頂点に立ったいなべ総合は、十七日に岐阜市の長良川球場で行われる「三岐大会」で、岐阜大会の優勝校大垣日大と対戦する。
今大会、強豪校をことごとく封じてきたいなべ総合のエース伊東邑航投手(三年)、田所宗大捕手(同)の強力バッテリーに対し、津西との準決勝でコールド勝ちするなど、毎試合大量点を奪ってきた四日市工打線が、どう立ち向かうのかに注目が集まった。
試合は終盤まで1点を争う緊迫した展開に。四日市工が一回表に先制したが、いなべ総合が直後の一回裏に内野ゴロと中前適時打で逆転。六回に逆転を許したが、九回2死一、三塁から村木陽亮選手(同)の右前適時打で同点にすると、続く田所選手が中前打を放ち、試合を決めた。
「皆が打たせてくれた」 決勝打の田所主将
九回2死、いなべ総合の主将、田所宗大選手(三年)はベンチで声を張り上げた。「俺に回せ」。その言葉通り、回ってきた自身の打席。「最高のチームやな」。感謝を込めて打っ...
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