本文へ移動

青春小説で文庫賞 作家・文学研究者の大橋崇行東海学園大准教授

2020年8月8日 05時00分 (8月8日 05時00分更新)
一般文芸作家デビューについて話す東海学園大の大橋崇行准教授=中日新聞社で

一般文芸作家デビューについて話す東海学園大の大橋崇行准教授=中日新聞社で

  • 一般文芸作家デビューについて話す東海学園大の大橋崇行准教授=中日新聞社で
 ライトノベル作家でもある、東海学園大人文学部(名古屋市)の大橋崇行准教授(41)が、小説『遥(はる)かに届くきみの聲(こえ)』で、双葉社が新設した公募賞「第一回双葉文庫ルーキー大賞」を受賞した。自身にとって、初の一般文芸。さわやかな青春小説の中に、教育に携わる一人として感じてきた高校の国語教育改革への懸念という、硬派な意図も込めた。
 主人公は、かつて朗読の天才と言われた子役だった、男子高校生。ある朗読コンクールがきっかけで子役を辞め、経歴を隠して地元から離れた高校に入学する。静かに学校生活を送るつもりでいたが、同級生から朗読部に引きずり込まれ、避けていた朗読に再び向き合う。
 作中には、朗読の題材として、梶井基次郎の小説「檸檬(れもん)」など、近現代の名作文学が次々に登場する。大橋さんが膨大なリストを作り、よりすぐってちりばめた。朗読部員たちは、めいめい作品を解釈し、ときには互いの意見を戦わせながら、聴衆の心を打つ朗読へと練り上げていく。
 物語の根底にあるのは「文学の解釈を他者に説得力を持って伝える」というテーマだ。大橋さんは日本近代文学が専門で、大学では中学・高校の国語科指導法も教え...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

PR情報

文化の新着

記事一覧