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(5)「しるこサンド」 和洋折衷の飽きない味 松永製菓

2020年8月18日 20時00分 (8月19日 16時46分更新)
長さ50メートルのオーブンをくぐり抜け、80センチ幅の出口からベルトコンベヤーに乗って次々と出てくる焼き菓子の試作品。「またはがれてしまっている」。松永製菓(愛知県小牧市)の工場で、できあがりを見守っていた10人ほどの従業員はため息をついた。
あんこをビスケット生地で挟んで3層にして焼き上げる新商品の開発に取り組んでいたが、どうしてもビスケットがぽろぽろとはがれてしまう。むらなく均一に焼き上がるかを見るために1回の試作では100キロ近くの生地を使うが、そのたびに生じる大量の失敗作。「もう無理なんじゃないか」。20代前半の若手の開発担当者だった石山和義さん(77)は半分あきらめの気持ちになった。
この商品は1966(昭和41)年に発売した「しるこサンド」。縦4センチ、横幅3センチほどの長方形のシンプルな菓子だが、1年間の開発段階では試行錯誤があった。

1966年の発売当時の「しるこサンド」(松永製菓提供)


松永製菓は、和菓子屋に丁稚(でっち)奉公に出て菓子作りを学んだ松永守市さん(故人)が38年に創業し、名古屋市でキャラメルの製造を始めた。戦後、洋菓子の人気が高まると見込んで小牧市にビスケット工場を設け、64年に本社を移転。オリジナルの看板商品がほ...

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