海軍工廠の悲劇に思い重ね 豊川高演劇部が創作劇

2020年8月7日 05時00分 (9月18日 15時24分更新) 会員限定
スケッチブックが見つかりそうになり、将校に許しを請う場面を演じる生徒た=豊川市の豊川高で(同高提供)

スケッチブックが見つかりそうになり、将校に許しを請う場面を演じる生徒た=豊川市の豊川高で(同高提供)

  • スケッチブックが見つかりそうになり、将校に許しを請う場面を演じる生徒た=豊川市の豊川高で(同高提供)
  • 工廠が空爆される当時の様子を演じる生徒たち=豊川市の豊川高で(同高提供)
 豊川市の豊川高校演劇部が、太平洋戦争末期の空襲で二千五百人以上の犠牲者を出した豊川海軍工廠(こうしょう)で働く女学生を題材にした創作劇「すけっちぶっく」に取り組んでいる。終戦から七十五年を迎え、空襲体験者から直接話を聞く機会が減る中、部員たちは「同世代の悲劇を風化させたくない」と稽古を重ねている。(川合道子)
 劇は、工廠で学徒として働く三人の女学生の物語。主人公は絵を描くことが得意な十五歳の女学生(あかね)。一緒に寄宿舎生活を送る友人二人と「絵描きになりたい」という夢を語り合った直後、一九四五年八月七日の空襲に遭う。一人生き残った友人が七十五年の時を経て、当時を回想する形で物語は進む。
 台本は、空襲体験者が高齢化する中「演じることで戦争の悲惨さを感じてほしい」と副顧問の黒田啓一教諭(60)が今年一月に制作。部員たちは当時を知る親戚に話を聞いたり、工廠をテーマにした勉強会に参加したりして理解を深めてきた。
 あかねが隠していたスケッチブックを破る将校役の一年山川冬聖さん(16)は、「悪役と思ったが、戦地で多くの人が亡くなる状況では、そうせざるを得なかった部分もあったのでは」。あかねの家に...

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