感染者がジム講座利用 ゼクシス浜松

2020年8月7日 05時00分 (8月7日 11時47分更新)
利用客の感染が確認されたスポーツジム「フィットネス&スパ ゼクシス浜松」=6日夜、浜松市東区上西町で

利用客の感染が確認されたスポーツジム「フィットネス&スパ ゼクシス浜松」=6日夜、浜松市東区上西町で

  • 利用客の感染が確認されたスポーツジム「フィットネス&スパ ゼクシス浜松」=6日夜、浜松市東区上西町で
 浜松市は六日、新たに五人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。このうち市内の五十代の女性会社員が、スポーツジム「フィットネス&スパ ゼクシス浜松」(東区上西町)を利用し、エクササイズの講座を受講していた。市は、最大で九十人程度が同じ講座に参加していた可能性があるとして、濃厚接触者を特定するため施設名を公表した。 (坂本圭佑、渡辺真由子)
 市によると、女性は一日午後一時半〜同六時半にジムに滞在し、エクササイズの「リトモス45」「サルセーション45」「ファイドウ45」の三つの講座に参加。マスクは着けていなかった。一講座に最大三十人程度の参加者がいた。女性は三日に発熱し、市内の医療機関を受診。四日にPCR検査を受けて五日に陽性が判明した。六日に入院したが、現在、症状はない。
 市は、同じ講座の受講者に市生活衛生課=053(453)6118=へ連絡するよう呼び掛けている。
 この女性会社員以外では、クラスター(感染者集団)が発生した中区のラウンジ「ブリリア」関連で、既に感染が確認されている人の家族で、二十歳未満の男性の陽性が判明。残る三人は西区の六十代の女性会社員、南区の三十代の飲食店員の男性、南区の三十代の男性会社員で、いずれも軽症。市内での感染確認は十七日連続で、累計百五十一人になった。

◆休業要請応じず営業続ける

 スポーツジム「フィットネス&スパ ゼクシス浜松」に対し、浜松市は五日夜に休業要請したが、ジムは六日も営業を続けていた。ジムの女性従業員は本紙の取材に「一切、対応することはできない」とした。
 市によると、ジムは、陽性が判明した五十代の女性会社員が滞在した一日午後一時半〜同六時半に利用した約六百人を把握している。しかし、女性がマスクを着けずに参加した講座の参加者名簿は作っておらず、濃厚接触者の確認作業は難航。ジム側は施設名の公表に賛同しなかったが、市は「誰が濃厚接触者か分からない特殊な例」(担当者)として、国の通達に基づいて公表に踏み切った。
 ジムの入り口には利用客一人の感染確認を知らせる紙が掲示されたが、本紙の取材に応じた複数の客は張り紙に気付かず、陽性者が出たことを知らなかった。七十代の男性は「どのくらい感染リスクがあるのか分からない」と不安を見せた。
 ジムから出てきた六十代の女性は「知っていれば、今日は利用せずに帰ったのに」と困惑気味に語った。陽性者が参加していた講座を別の日に利用したことがあるといい「参加者同士が近くで体を動かす。激しい動きもあり、飛沫(ひまつ)も拡散していたのでは」と話した。

◆「今やるべきことはクラスター抑止」浜松医大・堀井教授

 浜松医大の堀井俊伸教授(感染制御学)は、スポーツジム全般について「運動しながら激しく呼吸する。おしゃべりしているのと同じように感染リスクが高い」と指摘。「名簿をしっかり作っていないなど、不十分な点が見受けられる。企業側も十分な対策を取る必要がある」と語る。ジム利用客から陽性者が出たことを受け「今やるべきことは、接触者を洗い出し、クラスターを抑えること。消毒をしたとしても営業を続けるのではなく、市からの休業要請に従い接触者にPCR検査を受けてもらえるよう注力するべきだ」と述べた。

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