智弁和歌山ドラフト候補右腕 小林樹斗が三者三振締め!V 導く 阪神和田TA「いいものを見たわ」
2020年8月6日 16時56分
◇6日 高校野球和歌山独自大会決勝 智弁和歌山10-1初芝橋本(紀三井寺球場)
今秋ドラフト候補の快速右腕、智弁和歌山高の小林樹斗(たつと)投手(3年)は6日、和歌山県の独自大会決勝で自己最速152キロの直球や落ちるスプリットを駆使して9回の1イニングを三者三振に抑え、優勝に花を添えた。智弁和歌山は10―1で、19年ぶりに決勝へ進出した初芝橋本を退けた。
9点差がついていた9回。大勢は決していたものの、エースの小林樹はマウンドへ。「最後なので何が何でもゼロに抑えようと思った。今までやってきたことを全て出し切るぐらいのつもりで投げて3三振取れたので良かったです」と笑顔を見せた。
前日(5日)、日高との準決勝では、リリーフで1イニング3分の2を投げ、5安打された。151キロを計測したが、自慢の直球をことごとくとらえられた。一夜明け、それでも直球で勝負したのは「そんなに反応がなかったし、真っすぐに合ってなかった」と力で押した。すると自己最速を1キロ更新してみせたのだ。
ネット裏で視察した阪神の元監督、和田豊球団テクニカルアドバイザーが「いいものを見たわ。三振を取りにいって取り切る。あれだけ腕を振ってコントロールがつくのは素晴らしいのひと言。球質が良く、後ろ(クローザー)の資質もある。ドラフト上位の投手だと思う」と話せば、中日の中田宗男スカウト顧問は「リリーフの方が向いているからと、今はリリーフで使っているそうだ。球質が重そうで、直球を投げるときと変化球を投げるときのフォームの見分けがつかない。ドラフト上位は間違いない。高校生としては早い段階で出てくる素材だ」と絶賛した。
甲子園交流試合は8月17日の第2試合で尽誠学園と当たる。小林樹はその高校ラストゲームでも「球速にこだわらず、しっかり勝てるようにやりたい。何が何でも1勝して終わりたい」と豪腕を披露して締めくくるつもりだ。
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