53歳カズ、今季初公式戦で躍動! 開始早々スライディングタックル…後半途中までプレー機会16回 「情熱がある限り自分は戦える」

2020年8月5日 22時51分

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横浜FC・三浦知良

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◇5日 ルヴァン杯グループステージC組第2節 鳥栖0-1横浜FC(駅スタ)


 JリーグのYBCルヴァン・カップは5日、新型コロナウイルスの感染拡大による中断から約半年ぶりに再開された。C組では横浜FCの元日本代表FW三浦知良(53)が敵地の鳥栖戦で今季公式戦初出場。先発して後半18分までプレーし、前身のヤマザキナビスコ・カップを含めた同大会の最年長出場記録を53歳5カ月10日に塗り替えた。横浜FCは1―0で初勝利を挙げた。
 赤色の主将マークを左腕に巻き、カズがピッチに立った。開始10秒、敵陣左サイドでDF王にスライディングタックルを見舞った。気合十分、迫力満点。反則になったが、「戦う気持ちを見せたかった。気負いではなく、気合を示したかった」。今季公式戦初出場、初先発。4連敗中のチームを鼓舞する鮮烈なファーストプレーだった。
 気温29・8度の炎天下で走り、戦い、泥くさくゴールに迫った。最大の見せ場は前半30分だ。右サイドを駆け上がった斎藤がゴール前にクロスを送る。「来るんじゃないか」。カズは戻りながら体をひねり、低い弾道に頭を合わせた。球はゴール左へ向かったが、GK守田にセーブされた。ビッグチャンスを逃し、苦笑いで天を仰いだ。
 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、悲嘆に暮れ、不安が広がる日々にあって、「サッカーができる、お見せできる機会をもらえて本当に幸せ」。プレー機会は計16回。喜びをかみしめ、誰よりも燃えていた。
 53歳5カ月10日でピッチに立ち、最年長出場記録を大幅に更新した。だが、カズ自身は目もくれない。興味もない。練習では先頭に立ってチームを引っ張り、若手と同じ厳しいメニューを全力で淡々とこなし続けた。
 開幕前。カズは当たり前のようにこう語っていた。
 「年齢的なことがあって、いろんな目で見ている人はいると思うが、自分はピッチで全力を尽くし、チームのために戦うだけ。ゴールもしたいし、チームに貢献したい。毎日、若い選手と競い合うこと。そこに向かう情熱がある限り、自分は戦えると思っている」
 後半18分に退くと、万雷の拍手を浴びた。「カズダンス」はお預けとなったが、勝利の主役は誰が見てもカズだった。
 下平監督は、5歳上のカズを手放しで称賛した。先発で送り出した指揮官は「選手の士気が上がった。アップ、円陣の雰囲気が変わる」と存在感の大きさに触れ、「53歳の年齢で、この炎天下で走り続けられるのは尊敬に値する。カズさんのパフォーマンスには感謝している」と大絶賛。後半46分に決勝点を挙げた瀬沼は「『チャンスは来るから』とずっと励ましてくれた感謝の気持ちがあふれて、(得点後に)カズさんの所へ走っていった」とうれしそうだった。

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