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大谷が、ソロカが…危惧していた故障者の急増 コロナ安全対策によるルール変更の影響も【AKI猪瀬コラム】

2020年8月5日 21時48分

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ブレーブスのスニトカー監督とトレーナーの助けを借りてマウンドを降りるソロカ(AP)

ブレーブスのスニトカー監督とトレーナーの助けを借りてマウンドを降りるソロカ(AP)

 右前腕の「屈筋回内筋損傷」と診断された大谷選手は、今季の二刀流が断念されることになりました。
 今季はスプリング・トレーニングの打ち切りに始まり、長期の中断期間を経て、3週間のサマーキャンプを消化して開幕を迎えました。オープン戦をほとんどできなかった影響で、明らかな調整不足でシーズンを迎えた選手が多く見受けられます。特に先発投手は、長いイニングを消化することも、多くの球数を投げることも制限される状態が続いています。
 そして、最も危惧されていたのが準備不足による故障者の急増です。先日のメッツ戦でブレーブスの若きエース、ソロカが試合中に右アキレス腱(けん)を断絶し、今季絶望となってしまいました。メジャーを代表するエースのバーランダー(アストロズ)も右腕の故障で今季絶望の可能性が高く、昨季ア・リーグ首位打者のアンダーソン(ホワイトソックス)は右股関節の故障で離脱。各チームが多くの故障者を抱えています。
 さらに、新型コロナウイルスに罹患(りかん)した選手もいるため、故障者リストは野戦病院化しています。その原因は、前記の通り準備期間の短さと考えられますが、新型コロナの安全対策マニュアルによるルール変更も少なからず影響していると思います。
 今季はソーシャルディスタンスを確保することが求められ、トレーナー室への入室は、トレーナーを含む4人までと制限されています。5時間前に球場入りが許されている試合前は、多少の余裕があります。しかし、試合後は90分で球場を出なければいけないので、クールダウンや違和感がある部位などのトリートメントも十分にはできません。
 こうした状態が続けば、疲労が蓄積されていくシーズン終盤にはさらに故障者が続出する恐れがあります。選手たちはフィールドの内外でさまざまな制約のもとプレーを続けています。無事にシーズンが完遂されることを祈るばかりです。(大リーグ・アナリスト) 

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