石川昂、新人合同自主トレ「頑張りすぎない」 けがに注意 ドラ1先輩・根尾に学ぶ

2019年12月30日 紙面から
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チームメートと共に焼きそばを作る石川昂(左)=愛知県東郷町で(橋場翔一撮影)

 中日のドラフト1位・石川昂弥内野手(18)=東邦高=が29日、来年1月に始まる新人合同自主トレのテーマを「頑張りすぎない」にした。高卒ドラ1の先輩、根尾昂内野手(19)がけがでつまずいたことを教訓にする考え。はやる気持ちを抑えて、プロの第一歩を踏み出す。

 最後の夏から一回りも二回りも大きくなった体はもはや高校生のそれではない。年明けに始まるプロ生活に向け「順調に準備はできている」とうなずいた石川昂。続けた言葉はこれまでのビッグマウスとは少し異なっていた。

 「新人合同自主トレではすべてのことにおいてしっかりとアピールしたいんですけど、頑張りすぎずというか、徐々に徐々にうまくやっていけたらいいなと思います」

 沖縄キャンプでの1、2軍を振り分ける判断材料となる合同自主トレ。与田監督も初日から視察する意向を示している。開幕1軍に向けたスタートとなる大事な舞台で「頑張りすぎない」とは。石川昂が意味するところを説明した。

 「今年の根尾さんはスタートでけがをしてしまったことで、自分の思うようにできてなかったと思うんです。けがをしないのが一番。今、自分の持っている力以上のものを出そうとしないように、しっかり体と相談してやっていきたいです」

 1年前、同じように注目された根尾は自主トレ中に右ふくらはぎを肉離れ。1軍スタートが内定していたキャンプは2軍に変更となり、大きく出遅れた。1年目から新人王を目指す身としては、同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかない。

 この日は、愛知県東郷町の東邦高東郷グラウンドで行われたOB戦に出場。軟球でも2打数2安打と活躍し、技術の高さを見せつけた。「みんなと一緒に試合をするのは最後ですね。楽しめました」。笑顔で高校野球を締めくくった石川昂。高い志を持ちながらも足元を見据えて、プロの門をたたく。 (高橋雅人)