ひとり親家庭に食料支援 静岡の支援団体活動

2020年7月27日 05時00分 (7月27日 12時37分更新)
ひとり親家庭の女性(左)に食料を手渡す支援者=浜松市中区の浜松学院大で

ひとり親家庭の女性(左)に食料を手渡す支援者=浜松市中区の浜松学院大で

  • ひとり親家庭の女性(左)に食料を手渡す支援者=浜松市中区の浜松学院大で
 ひとり親家庭の支援団体「シングルペアレント101(ワンオーワン)」(静岡市)は二十六日、浜松市中区の浜松学院大で、コロナ禍で生活に苦しむ家庭に食料を配る活動をした。サッカー日本代表の長友佑都選手がクラウドファンディング(CF)で募った資金から助成を受けての活動。支援者は「食料支援は大事だが、根本的な解決にならならない。格差の是正を急ぐ必要がある」と訴える。 (坂本圭佑)
 ひとり親家庭で育った長友選手が同じ境遇で厳しい生活を送る家庭を支援するため、四月下旬にCFで資金を募ると、十七日間で約二千人から五千万円を超える善意が集まった。全国の支援団体に助成金として配分されたほか、訪問保育の提供、相談窓口の設置などに生かされるという。
 101代表の田中志保さん(46)によると、県内でも臨時休校で給食がなくなって十分な食事が取れなかったり、仕事が減って収入が下がったりしたひとり親家庭は少なくない。自宅待機で増えた光熱水費など臨時出費もあり、家賃の滞納など厳しい生活を強いられているという。101は食料を送り届けるフードバンクも手掛けるが、申し込みは五倍にまで膨れ上がった。
 こうした家庭を広く支援するため、長友選手の提案に賛同して支援の輪の一員に。この日、同大の会議室には缶詰やレトルト食品、菓子などの入った袋が並び、支援者十一人が約六十世帯に配った。生活協同組合パルシステム静岡(富士市)は野菜や果物を、浜松市内の農家は出荷できなくなったトウガンを提供するなど地域の支援も届いた。
 十二日には三島市、二十四日には静岡市でも計約百七十世帯に食料を手渡した。「困っている人たちに本当に喜んでもらえて良かった」と田中さん。しかし、食料配布は一時的な支援にすぎず、格差是正が急務だと感じている。「賃金やジェンダーの格差が根強く、ひとり親家庭が困窮から抜け出せない。暮らしやすい環境を目指し、今後も活動を続けたい」

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