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90年ぶりの新種シダムシと判明 三重県志摩市沖で17年採集

2020年7月15日 05時00分 (7月15日 12時22分更新)
アカヒトデシダムシの標本=鳥羽水族館提供

アカヒトデシダムシの標本=鳥羽水族館提供

 鳥羽水族館(鳥羽市)は十四日、学芸員が二〇一七年に志摩市沖で採集したアカヒトデに寄生するシダムシが、広島大大学院との共同研究で新種と判明したと発表した。同日から、大きさ四センチほどの標本を一般公開している。
 森滝丈也学芸員(50)によると、漁師が水深約一〇〜一五メートルの所で捕獲したアカヒトデから、シダムシを採集した。
 シダムシはヒトデに寄生する甲殻類。シダの葉のように体が枝分かれしており、国内では八種類が報告されている。アカヒトデに寄生するシダムシは一九三一年に発見されていたが、当時すでに知られている種類のものと判断され、現在に至っている。「アカヒトデシダムシ」の和名はあるものの、学名はないままだった。共同研究で、枝の形が従来のものと違うことや、遺伝子情報などが基になり新種と判明した。論文は七日付で甲殻類の国際専門誌のウェブ版に公開された。
 森滝さんは「これまで分類学的に整理されておらず、約九十年ぶりに新種と分かったことは意義がある」と話している。(北浜修)
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