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木下(福井工大)100で県新10秒27 中盤以降の加速進化

2022年7月3日 05時05分 (7月3日 12時29分更新)
男子100メートルで県記録を更新した木下(中)=札幌市厚別公園競技場で(福井工大陸上部提供)

男子100メートルで県記録を更新した木下(中)=札幌市厚別公園競技場で(福井工大陸上部提供)

北日本学生対校陸上


 陸上男子100メートルで、木下直(福井工大)が八年ぶりに県新記録を打ち立てた。札幌市厚別公園競技場で二日に行われた北日本学生対校選手権を北信越学生新記録となる10秒27で制覇。今季、頭角を現したスプリンターが大きな壁を突破した。
 これまでの男子100メートルの県記録は、ユティックの村田和哉監督が二〇一四年に出した10秒29。多くの有力選手たちが挑み、更新できなかった中で快挙を遂げたのは、勝山高時代は一度も全国大会に出られなかった遅咲きの努力家だった。高校卒業後は就職も考えていたが、大学三年になった今年、急激に力を伸ばした。
 冬場の日々が形になっている、と自己分析する。オフに腰を痛めて走り込むことができず、一カ月ほど週の大半をバイクトレーニングに充てた。「黙々とやりました。今できることをやろうと」
 着実に養われた筋力と瞬発力が、持ち味だった中盤以降の加速をぐんと高めた。10秒67だった自己記録を今季は10秒41へと縮め、人生初の全国大会となる六月の日本選手権(予選敗退)に出場。今大会決勝は追い風0・6メートルの条件下、10秒27をマークした。「9秒台を出す選手のような才能というよりも、練習にまじめに取り組んだ結果」と内藤景監督は評価する。
 四月の日本学生個人選手権は参加標準記録を切れず出場を逃したが、今は九月の日本インカレでの決勝進出を視界に捉える。この日の記録で学生ランキング2位につけ、一気に表舞台に躍り出た。 (谷出知謙)

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