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検察側、実験継続決定 袴田さん再審請求審で3者協議 

2022年6月28日 05時05分 (6月28日 05時07分更新)
3者協議後に会見する弁護団とオンラインで参加する袴田ひで子さん=27日、東京・霞が関の司法記者クラブで

3者協議後に会見する弁護団とオンラインで参加する袴田ひで子さん=27日、東京・霞が関の司法記者クラブで

 一九六六年に起きた旧清水市(静岡市清水区)の一家四人強盗殺人事件で死刑が確定した袴田巌さん(86)の再審請求審で二十七日、東京高裁と東京高検、弁護側による三者協議が高裁であり、検察側が静岡地検で行っている「みそ漬け実験」を継続し、十一月上旬に結果を裁判官に見てもらうことが決まった。七、八月に証人尋問を実施することも決定した。三者協議後、弁護団が会見して明かした。
 争点は、事件から一年二カ月後にみそタンクの中から発見された「五点の衣類」に付着した血痕が変色する仕組み。当時の捜査資料には濃い赤色とされていたが、弁護側は黒褐色化するはずだとして「捏造(ねつぞう)」の可能性を指摘。検察側は昨年九月から血液を付けた布をみそ漬けする実験を始め、「五カ月後でも赤みを確認した」と結論付けていた。
 弁護団によると、事件と同じ一年二カ月間、実験を続けるよう弁護側が要望していたことを受け、検察側は継続を承諾し、最終結果を裁判官に見学してもらうことで一致した。
 会見した弁護団の西嶋勝彦団長は、検察側の実験が終了すれば「事実上、審理は終わる」と語り、年内にも最終意見書を提出する見通しを明かした。
 証人尋問は七月二十二日、八月一、五日に実施され、弁護側はみそ漬けされた血液の変色を実験した法医学者ら三人、検察側は二人が出廷する。
 証人尋問は非公開だが、袴田さんの姉ひで子さん(89)の傍聴が認められた。ひで子さんは「私たちは真実を求めている。証人尋問にもまっすぐな気持ちで行きたい」と話した。 (岸友里)

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