本文へ移動

空き家を木工楽しむ場に 築80年超 屋根や柱生かし改修 

2022年5月10日 05時05分 (5月10日 09時52分更新)

 若狭町の建築会社

貸しスペース「KAYABUKI BASE」を整備した木創の辻代表=若狭町相田で


 空き家の増加が問題となっている若狭町で、木造住宅などを手掛ける建築会社「木創(もくそう)」が、同町相田(あいだ)にある築八十年以上の空き家を改修し、工作などを楽しめるスペースとして貸し出しを始めた。かやぶきの屋根や重厚なケヤキの柱をそのまま生かし、木の温かさが感じられる空間に仕上げた。辻一憲代表(39)は「空き家にはまだまだ利用価値がある。木造建築に関わってきた技術力を生かし、地域に貢献していきたい」と話している。 (林侑太郎)
 木創は二〇二〇年の設立時から住宅の新築などと並行して空き家の改修に取り組んでいる。同町熊川の空き家を改修した宿泊施設群「八百熊川(やおくまがわ)」の事業などに参加。今回の空き家改修はその実績を踏まえ、所有者の知人から依頼された。改修費五百万円は木創が負担し、所有者から十年間の契約で借り上げた。
 この家は木造平屋建て、約百平方メートル。所有者が町内のほかの場所に引っ越してから数年間、管理されていなかった。窓ガラスは割れ、周囲には雑草が生い茂っていた。昨年夏から床の張り替えや窓ガラスの取り換えなどを実施。たんすなどの家具を導入した以外は極力手を付けず、元の建物の良さを生かした。

テーブルや映像モニター、音響設備が設置された広間=若狭町相田で

 五月二日から貸しスペース「KAYABUKI BASE(カヤブキベース)」として営業を始めた。二十二畳ほどの広間に木のテーブルを三つ置き、大型の映像モニターや音響設備も設置した。九畳の部屋には電動のこぎりなどの木工用具を用意。畳が敷かれてゆったりくつろげる六畳の和室もある。
 建築で出た廃木材を持ち込み、木工用具や塗料などと共に貸し出し、自由に木工を楽しめる場所にする。会議やイベントなどができる貸し切りプランも用意。辻代表は「ものづくりの楽しさを体感できる場所にしていきたい」と語る。
 営業時間は平日午前九〜午後五時、休日は午前十〜午後四時。利用料は一時間千五百円、一日三千円。貸し切りは一時間千五百円、一日五千円。完全予約制で=QRコード=から申し込む。

関連キーワード

おすすめ情報

福井発の新着

記事一覧