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過疎進む村でキャビア生産 ふるさと納税返礼品に

2022年4月12日 05時00分 (4月12日 13時01分更新)
熊谷さんが人工授精させて誕生したチョウザメ=豊根村で

熊谷さんが人工授精させて誕生したチョウザメ=豊根村で

  • 熊谷さんが人工授精させて誕生したチョウザメ=豊根村で
  • キャビアをのせたブリニを食べる熊谷さん=豊根村のとよね文化広場村民ホールで
 ふるさと納税の返礼品として、高級食材のキャビアの生産が始まった豊根村で十日、大村秀章知事や村の飲食業者ら約三十人を招いた試食会があった。参加者らは「クリーミーで味わい深い」などと評価し、過疎化が進む村で、「黒い真珠」への期待が高まっている。(山谷柾裕)
 チョウザメが王侯貴族の食べ物だった由来から「ロイヤルキャビア」の名でブランド化。雌から取り出したばかりの卵を、卵膜からピンセットなどで丁寧に取り外した上、生のまま塩漬けにして急速冷凍した。塩分が抑えられ、本来の味が楽しめるのが特徴だ。
 試食会では、奥三河の食材に精通するホテルアークリッシュ豊橋(豊橋市駅前大通)の今里武総料理長が調理を担当。そば粉入りパンケーキ「ブリニ」にクリームチーズとキャビアをのせた品や、チョウザメの白身のコンフィにキャビアを添えた逸品などがお目見えした。
 大村知事は「非常においしい」と太鼓判を押し、チョウザメを育ててきた熊谷仁志さん(63)も「臭みがない」とうなずいていた。
 現在、村のチョウザメは稚魚を含め約一万匹。以前は国内産の稚魚を取り寄せて育てていたが、昨年に村育ちのチョウザメから採取した卵と精子を使った人工授精とふ化に成功していた。地域おこし協力隊員らも熊谷さんの下で養殖に関わり、今年春から独立して養殖する元隊員も。ロシアのウクライナ侵攻といった国際情勢のほか、国内の他産地に影響を受けず、村内での安定供給を目指す。
 伊藤実村長は「過疎化が進む村だが、常に新しいことにチャレンジし、村が元気になるよう、これからも頑張っていきたい」と話している。

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