本文へ移動

リニア「現状では工事認めず」 流域共通見解、県が送付

2022年1月27日 05時00分 (1月27日 05時01分更新)
 リニア中央新幹線南アルプストンネル工事(静岡市葵区)を巡り、静岡県は二十六日、大井川流域の水資源への影響についてまとめた国土交通省・有識者会議の中間報告を踏まえ、「現状では工事を認められない」などとする流域市町と利水者との共通見解をJR東海と同省に送付した。
 川勝平太知事は同日の会見で、着工に不可欠な地元理解を得るのが困難として「(JRは)工事を考え直す段階だ」と述べた。
 共通見解は、中間報告を受けて流域市町と利水者が二十日に集まった「大井川利水関係協議会」での意見を踏まえ、県が取りまとめた。
 着工を容認しない理由として、工事で静岡県から山梨県に流れ出る湧水を大井川に戻す「全量戻し」の方法などが提示されていないことなどを挙げた。
 川勝知事は「全量戻しについて今できる最大限の報告」と中間報告を位置付けた上で、「このままでは前進できない。強引に進めるか、損切りか二者択一を突きつけられている」とJRの現状を推し量った。 (牧野新)

関連キーワード

おすすめ情報