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トキ 能登放鳥、機運高まれ 穴水でファンクラブ、シンポ

2022年1月9日 05時00分 (1月9日 11時00分更新)
能登トキファンクラブ発足への思いを語る宮下源一郎さん(右から2人目)=穴水町内浦ののとふれあい文化センターで

能登トキファンクラブ発足への思いを語る宮下源一郎さん(右から2人目)=穴水町内浦ののとふれあい文化センターで

保護協・村本さん「全体で話し合いを」

 1970年に穴水町乙ケ崎で捕獲されたトキ「能里(のり)」に思いをはせるシンポジウムが8日、同町内浦ののとふれあい文化センターで開かれた。能登でのトキ放鳥を目指す「能登トキファンクラブ」が機運を高めようと開き、能里ゆかりの3人が思い出などを紹介。参加者100人がトキへの理解を深めた。 (森本尚平)
 長年トキの保護活動などに尽力するNPO法人「日本中国朱鷺保護協会」の村本義雄名誉会長(96)=羽咋市=が、能里の捕獲に至った経緯や自身のトキ研究にかける思いなどを語った。ファンクラブ設立を受け「能登全体で話し合いをしながらどう放鳥に向け動いていくか進めていただければ」と期待した。
 県輪島漆芸美術館名誉館長で歴史学博士の四柳嘉章(かしょう)さん(75)=同町川島=も当時県教委の職員として捕獲に携わった経験を紹介。ケージに入った能里をひざに乗せパトカーで移送した時のことを振り返り「うなだれ、滅びの美というか、かわいそうな気持ちになった」と語った。
 同町新崎出身で小学生の頃に空を舞う能里を見かけたという河野裕子さん(61)=内灘町=は「あまりにも羽が美しく子ども心に衝撃を受けた」と話した。
 ファンクラブは同日、正式発足し会員数は七日時点で九十人。中心となって活動する元県議で町体育協会長の宮下源一郎さん(74)は「多くの方に集まってもらい活動の重さを感じている。何とか軌道に乗せていきたい」と意気込む。今後、町内の田んぼで生物調査やビオトープ作りなどを進めたい考え。

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